クワ・トイネとの接触、会談に向かうまでの話ですが、おそらく採用は無いし、あったとしても商業作品になるときには大幅改良されるので、ブログ限定で公開してみます。
今日1話、そして(私の仕事の関係上)明後日に2話目を投稿予定とします。
2話しか書いていません。
ブログでのみ参考公開します。
では、以下話となります
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西暦201x年11月10日午後11時59分 東京
深夜時間であっても町は眠らず、美しい光を世に放ち続ける。
人々は、一週間働いた疲れを吹き飛ばそうとするかの如く金曜日の夜に踏み出す。ある者は酒に酔い、バカ騒ぎをし、そしてまたある者は家でテレビを眺め、そしてある者はパーソナルコンピュータにより、インターネットで交流しゲームを楽しむ者もいる。
人々はいつもと同じように生活を行っていた。
日本国内閣総理大臣 武田 実成(たけだ みつなり)は、内閣総理大臣という激務を終え、眠りに着こうとしていた。
「今週も忙しかったな……。」
彼は激務の1週間をベッドの上で振り返る。
様々な問題を抱えた国際情勢、彼のやり方、考え方1つで国が有利、不利に傾くと思うと、重圧やストレスは相当なものとなった。
彼は目を閉じる。
やっと疲れを癒す事が出来る………。
急に外が明るくなる。彼は、何事かと外を見た。
「な……何だ?」
空が急に明るくなり、太陽が出ていないにも関わらず青空が見える。
「何故、突然昼になった?」
彼は、夢を見ているのかと錯覚する。
10秒ほどの青空の後、空は一瞬で夜となり、通常の東京の空へと戻る。
「………疲れているようだ。」
彼がベッドに戻ろうとした時、携帯電話からアラームが鳴り響く。
東日本大震災の時に、何度も聞きなれた音だった……。
「緊急地震速報!!!」
武田は付近に落下物が無いか見渡す。一時して震度4程度の地震が彼を襲った。
◆◆◆
気象庁
「な……何だ!!これは!!!!」
通常地震は1点から起きるが、彼の前にあるパソコンに写る地震を可視化したシステムには、日本を囲むように6箇所もの震源が出現していた。
コンピュータにより推定されたマグニチュードは6点全てが12、震度4程度の地震波が、減衰することなく、内陸に向かって駆け抜けている。通常では決して考えられない現象を前に、気象庁職員は唖然とする。
「ま……マグニチュード12!?」
マグニチュードは、対数表グラフを使っているため、2上がるとエネルギーが1000倍になる。
12という数値は、観測史上の最大エネルギーを遥かに超え、地球上で想定される最大エネルギーを遥かに超えるものだった。
「震源はどこだ!!」
血相を変え、彼の上司が部屋に飛び込んで来た後、画面を見る。
「これは……そんなバカな!!!」
あまりにも大きいマグニチュードに対して、震度4という規模の小さい地震、しかし、その震度は内陸へ向かうが減衰する気配が無い。
前例の無いこの事態に、職員は唖然とする。
「気象衛星と通信が出来ません!!衛星をロスト!!!」
「通信機器の故障?こんな時に!!」
気象庁職員は、前例の無い現象に、記者発表の準備に追われる。
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