2021年05月19日

宣伝とお願い(ダイマです)

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 応援してもらえると嬉しいです。
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posted by くみちゃん at 23:51| Comment(36) | 小説

第112話反撃の異世界軍1P5

◆◆◆

 ムー国エヌビア基地
 
 滑走路に並べられたP-1、BP-3C、そしてF-15,F-2が次々と離陸していく。
 エヌビア基地に収まらなかった機体も多数有り、周辺の航空基地でも同様に、自衛隊機が離陸していた。

 上空で編隊を組み、彼等は西へ向かう。
 各々には明確な破壊目標が割り当てられていた。
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posted by くみちゃん at 23:46| Comment(6949) | 小説

第112話反撃の異世界軍1P4

◆◆◆
 ヒノマワリ王国 ハルナガ京 上空 二グラート連合 第3飛龍隊

 敵降伏の合図である大量の照明弾が上がった。

「恐怖のグラ・バルカス帝国でも、日本国の前にはあっさりと降伏するのだな」

 第3飛龍隊隊長ダールは感想をつぶやく。
 空には友軍が舞い、制空権は我が方にある。
 対空砲と呼ばれる砲も、事前の日本国の空爆によってすでに沈黙しているようだった。

「ん?」

 1機、飛行機械が込んでくる。明らかな攻撃態勢だった。
 
「デルカー騎!!回避しろぉ!!!!」

 魔信で伝えた瞬間、敵は連続して光弾を放つ。
 デルカー騎はワイバーンもろとも血だるまになって落つ。

「デルカーっ!!デルカァァァァァッ!!!!ちくしょう、降伏後に攻撃ダとぉッ!!!」

 隊長ダールは怒り、目に涙をためる。
 デルカーは若さゆえに少し無茶をするところはあったが、明るく、ハキハキとして良い奴だった。
 少し前に子供が生まれたと喜んでいたのに……。

「ちくしょう、奥さんに何て説明すればいいんだ!!!」

 次の瞬間、敵機は日本国の機にあっさりと落とされる。しかし彼は怒りが収まらない。
 
 黒く……黒く魂が染まっていく。

「お……お……おのれ……」

 帝国相手の戦闘としては被害は最小限と言って良いだろう。
 しかし、部下の死をあっさりと数字で片付ける事は出来なかった。

 敵の本拠地の大体の位置は事前に知らされている。
 地下に基地がある可能性があることも。
 
「敵に味方したヒノマワリ王国の被害を最小限にしようと考えるからデルカーが死んだのだ……。
 何故敵に味方したヒノマワリ王国を気遣う必要があるのだっ!!!」

 彼は決断した。

『全機に告ぐ、敵は降伏後に攻撃してきた。
 これ以上の友軍の被害を拡大させるわけにはいかないっ!!!』

(ヒノマワリ王国の被害など知ったことか、そんなことに気を使わなければデルカーは死なずに済んだのだっ!!)

『まだ敵は攻撃してくる可能性が当然ある。敵本拠地付近を焼き払え!!!』

 彼は魔信を切る。

「汚物は……消毒だ!!」

 空に舞うワイバーンの内、二グラート連合のワイバーン約120が急降下を開始した。
 連続して放たれる導力火炎弾は敵の本拠地付近の建物をまとめて燃やす。

 王城付近はワイバーンの連続攻撃により、炎に包まれた。

 この日、グラ・バルカス帝国制統府司令室にいた者達は火傷及び酸欠により全滅。
 ジャギーナも全身に火傷を負って死亡した。

 ヒノマワリ王国の民間人死傷者はそのすべてが二グラート連合飛龍による空爆で発生し、279人が亡くなった。

◆◆◆

 日本国 防衛省

「ヒノマワリ王国のグラ・バルカス帝国が落ちました。
 降伏後に攻撃があったため、第2文明圏連合による残敵掃討作戦が行われている模様です」

「よし、作戦は第2ステージに移行せよ」

「了解、現地に作戦開始を指示しました」

 三津木は作戦の推移を見守る。
 武者震いだろうか、自分が震えている事に気がついた。
 
「おい、震えているのか?」

 気がついた同僚が声をかけてくる。

「緊張しているだけだ……これで、まだ自分だけは安全と思っていた奴らが、本気で命の危機を感じることになる」

 彼は額に汗をかきながらモニターを眺めるのだった。

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posted by くみちゃん at 23:45| Comment(45) | 小説

第112話反撃の異世界軍1P3

◆◆◆

 制統府 統治軍地下指令室

 次々と連絡が途絶えていった。

 地上で大きな爆発音が連続して発生する。
 地下指令室は時折電気が消えて振動する。

「もう……何も把握できない」

 上部へつながっているはずの伝令管、逐次報告が送られてきていたが、激しい爆音の後は全く報告が来ない。
 報告の代わりに爆発音だけが不気味に響く。
 かなりの時間が経過したようにも感じた。

「そろそろ夜が明ける」

 死へのストレスと睡眠不足はどうしようもなく体力を削る。

『……せよ……』

 無線が一瞬反応した。

「む?今のは何処からだ??」

『ガガガ……ガ……国自衛隊である。統治軍は直ちに白旗を上げて降伏せよ。
 さもなくば、あなた方を攻撃する』

 帝国の周波数を利用したとしか思えない。信じられんことだが、日本国からの降伏勧告が無線で届く。
 死の恐怖の中、生き残る可能性のある言葉。敵であるはずの者からの無線が救いの声にすら聞こえる。
 司令室の係員がジャギーナを見た。

(我々のしてきた事を考えるに、私は拷問の後に殺されるだろう。
 しかし、このままでは100%死ぬ。
 せめて部下達の命だけでも助けてもらうよう、懇願してみるか……プライドは捨てよう。
 ちっ!!俺の人生もここまでか……ついてなかったな)

 ただ組織に尽くしてきただけ、自分は真面目に生きてきたつもりだった。
 帝国の為、帝国臣民のために身を粉にして働いたつもりだった。
 植民地を効率的に統治し、帝国へ富を送る事は正義だった。
 まさか自分にこんな最後が来ようとは……。
 妻の顔、そして今年10歳になる息子の顔が脳裏によぎる。

「この無線が欺瞞である可能性もある。
 私がこの目で地上に状況確認に向かい、降伏するかを判断する。
 携帯型無線機で流すため、貴君らも傍受せよ。
 仮に降伏となった場合、銃を向けられても反撃するな。それが諸君らの生き残る道だ」

 ジャギーナは、ランドセルよりも大きな無線機を背負った部下を一人引き連れて地上に向かって階段を歩いた。
 地上に出た後、まだ無事な建物に上がって全貌を見渡す。

「……ああ……終わった……」

 対空施設のあった建物は炎に包まれ、暗いはずの空を赤く焦がす。
 拠点の各橋の付近からも赤い炎が上がっていた。おそらくは配置した部下が攻撃を受けたのだろう。
 
 赤い炎によって照らし出された空は本当に明るく、絶望の光に感じる。
 空には200を超える竜が舞い、500を超える白いパラシュートが見えた。

「異世界人の反撃か……」

 これほどの小国に投入する圧倒的物量は、彼等の猛烈な意思を感じずにはいられなかった。
 ゆっくりと降りてくるパラシュート、絶望が全身を支配した。

「無線を……」

「はっ!!!」

 重機関銃等の重火器は圧倒的な技術力でたたきつぶされ、通常戦力は圧倒的な物量でたたきつぶされる。
 もうどうしようも無い事は、誰の目にも明らかであり、副主任ジャギーナは決断する。

『グラ・バルカス帝国ヒノマワリ王国制統府、副主任ジャギーナから日本国自衛隊、降伏する。
 繰り返す。我々は降伏する』

 日本軍から降伏を了承した旨の無線が届いた。
 次の瞬間、空に大量の照明弾が上がる。
 
 大量の照明弾は街を真昼のように照らした。
 光に包まれるヒノマワリ王国首都ハルナガ京……。

「ん??あれは……」

 輝く空に見慣れた航空機が見えた。
 ジャギーナは目を見開く。
 空には大量の竜が舞い、日本軍の特殊航空機(戦闘ヘリ)が飛んでいた。
 そんな中、東の空から帝国航空機が1機突っ込んでくる。

「スタークラウド!!オルブーツの機体か!!何でまだ行ってなかったんだ?ああ、バカ止めろ、やめろぉぉぉぉぉ!!」

 機体が1機、竜の群れに突っ込んでいく。
 降伏の後に攻撃など、最悪だ。
 機は明らかに攻撃態勢に入っていた。  

 偽装管制塔に攻撃を受け、保管庫の鍵確保に手間取っていたオル・ブーツはやっとの思いで離陸する。
 すでに敵の作戦は次の段階に入っているようで、あの凄まじく速い戦闘機は見えなかった。
 脱出出来ることを確信したオル・ブーツは、スタークラウドを操り離陸後旋回、突如敵が大量の照明弾を使用したため、大量の敵を認める。
 このまま友軍の基地へ行くと、逃げ帰っただけと思われる可能性がある。
 そう感じた彼は保身のため、あっさりと落とす事が出来る敵のワイバーンに攻撃を加えた後に離脱することとした。

 ブーーン

 甲高いエンジン音が聞こえる。
 速度を増したスタークラウドは、警戒中のワイバーンに対して機関砲を発射した。

 ダダダダダダッ!!!

「やめろぉぉぉぉぉ!!!」

 ジャギーナは本気で叫ぶ。
 人生は無慈悲だ。
 現実は甘くない。
 曳光弾は敵ワイバーンを捕らえ、搭乗員もろとも血を吹き、落下していく。
 
 次の瞬間、敵の特殊航空機がロケットを発射、ロケットはまるで意思を持つかの如くスタークラウドへと向かっていった。
 鈍い爆発音と共に、スタークラウドは上空で四散、炎をあげて落下してゆくのだった。
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posted by くみちゃん at 23:44| Comment(16) | 小説

第112話反撃の異世界軍1P2

◆◆◆


 ヒノマワリ王国 制統府 統治軍地下指令室

「シーン暗殺部隊、空からの攻撃によって相当の打撃を受け、東門を撤退。
 損害程度不明、信号弾から、ヒノマワリ王国騎士団詰め所を拠点とし、陣地を再構築する模様。
 また、敵の特殊敵航空戦力によって、本陣地周辺に再構築された対空火砲陣地はほとんどが破壊されました」

「特殊航空戦力だと?」

「我が方の航空機と違い、その場に滞空する事が可能な機のようです」

 理解の追いつかない敵軍の装備に絶句する。

「何て……ことだ……」

 打つ手がことごとく封じられ、無力感が溢れる。
 無線という通信手段すらも封じられ、手数も少ない。

 オル・ブーツが友軍基地に速く到着してくれれば……。

 最後の期待が、忌むべき無能な上司、オル・ブーツにかかっているかと思うと気が滅入った。
 蛮族どもの捕虜になる可能性が現実的になる。
 今まで奴らにしてきた事を振り返えると、背筋に悪寒が走った。

 ジャギーナは絶望を感じながらも指揮をとる。

◆◆◆
  
 陸上自衛隊第1空挺団

 多くの落下傘が空に開く。
 陸上自衛隊の輸送機C-1から順次降下した第1空挺団は、降下後迅速に安全を確保した。
 
 精鋭無比たる第1空挺団は降下後、暗視装置を使用して南……ヒノマワリ王国王都中心部へ向かう。
 
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posted by くみちゃん at 23:43| Comment(14) | 小説

第112話反撃の異世界軍1P1

 バタバタバタ……。
 空気を叩く音が響く。喧噪のある昼間だと見逃してしまうほどの小さな音。
 音の無い夜だからこそ聞き取れる微かな音だった。
 夜明けが近づいてきていたが、まだあたりは暗い。

 聞き慣れない音に、フルハートは片眉をつり上げる。
 辺りは闇に包まれており、敵の姿はまだ確認出来ない。
 
 徐々に大きくなるその音、緊張は最高潮に達した。

 フルハートは双眼鏡を使い、音のする方向を注視してみる。
 月を背に、微かに映し出される影。
 偶然にも捉えることが出来たそれは、帝国の航空機とは似ても似つかない形だった。

「何だ、あれは??」

 虫の様にも見え、上で扇風機のファンのようなものが回っている。
 速度は帝国の航空機よりも遅い、しかし。

「何という低空飛行だ、迎撃準備を!!射程に入り次第各自の判断で撃ち方始めっ!!」

 進行速度が遅いが、低空を飛んでくるそれに背筋が凍る。
 あまりにも低いため、自分たちが見つかる可能性が脳裏によぎった。

 攻撃するという事は、自分の位置を敵に晒してしまう危険性がある。
 ただ、このまま何もしないことはあまりにもリスクが高かった。

「なっ!!」

 空に一筋の光線が駆ける。

「光弾??」

 高速光は真っ直ぐに飛翔し、フルハートのから見て南側にある重機関銃陣地を打ち抜いた。
 
 闇夜に閃光が発生し、続けて爆発が起こる。

「あああっ!!!」

 爆炎に包まれた建物はガラガラと崩れ落ちた。

「そんな……まさか見えているというのかっ!!」

 我が方の射程外からの攻撃だった。
 敵は連続して攻撃を撃ち出し、正確に友軍を撃つ。
 まるで、すべて見通されているかのようだった。

 一撃一撃があまりにも重く、被害は拡大していく。
 
「そんな……あんなに遠くからこんなに正確な攻撃が出来るわけが無いっ!!!」

 常識外れの攻撃に、理解が追いつかない。
 栄えある帝国制統府暗殺部隊が手も足も出ない。

 フルハートの意思とは関係なく、機械的に攻撃は続いた。

「第1遊撃隊陣地消滅!!第2、3、8、12遊撃隊陣地消滅!!」

 早すぎる友軍の損失に報告が追いつかない。

「バカなっ!!バカなっ!!そんなばかなぁ!!」

 フルハートは悪い夢でも見ているのかと、頬をつねる。
 痛い。

「す……すべての重機関銃が破壊されました。配置箇所が正確に狙われています!!!」

 悲鳴のような報告。

「そんな……夜で見えにくい上、偽装、隠ぺいを施しているんだぞ!!しかも、まだ敵はたったの1機しか攻撃を行っていないんだぞっ!!
 いくら何でも、たったの1機に敗北するわけにはいかない!!
 こんな事が……こんな事があってたまるか!!!」

「し……しかし現実に!!」

「へキャっー!!!」

 ロケットの1発がフルハートに直撃する。

 攻撃ヘリAH-64D(アパッチ)は夜間暗視装置で正確に敵の位置を把握し、効率的に破壊した。
 ヒノマワリ王国の要人を暗殺し続けた実質的指揮官、フルハートは痛みを感じる暇も無く、爆炎に包まれて人生を終えた。
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posted by くみちゃん at 23:42| Comment(22) | 小説