2022年04月12日

第125話未開の大文明2P5

 軍部には小型飛空艦を運用している国があるが、技術的に取るに足らないものとの報告が上がる。

 一方、聖王女の騎士ミラの作成した
   日本国を警戒すべし
 との報告書はもみ消される事となった。

 ミラは独自に日本国への調査を開始する。

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 概ね1週間後に次話投稿は出来そうです
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第125話未開の大文明2P4


◆◆◆

「シエドロン様、間もなく飛行物体が目視出来ます」

 最初に感知した飛行物体はすでに探索範囲外に飛行していってしまったため、新たに現れた物体の方へ飛ぶ。
 硬化ガラスが張り巡らされた艦橋には外交担当のカムーラ、そして騎士ミラも、異界の飛行物体に興味を持ち、視察に来ていた。
 
 徐々に飛行物体が見えてくる。

「あれは……」

「まさか飛空艦??」

「速度は我が方と同じか、少し速い程度……しかし小さいですな」

 シエドロンが感想を述べる。
 カムーラはその飛空艦を見て笑った。

「ハッハッハ!!あれは艦とは言えんな。
 あれでは対空用兵器を積む場所すら無いではないか。
 小さくて貧弱だ。
 あんな旧式飛空艦は我が軍には存在しない。
 200年以上の技術格差があるようだ」

 彼は続ける。

「我が文明以外に飛空艦がある事には驚いたが、あんな物を運用しているようでは、我が国には絶対に勝てん……ん?」

 カムーラは飛行物体に赤色の丸いペイントがなされている事に気付く。

「先ほどの外交官が、日本国は白地に赤色の国旗だと言っていたな……フ……フフフ……フハハハハハハッ!!!
 あれが日本国の飛空艦か?確かにこの周辺国家やパーパルディア皇国よりはレベルが上だろうが、我が国と比べると足下にも及ばない!!!」

 カムーラは日本国陸上自衛隊が公務用定期便として運用していたCH-47を見て小さいと馬鹿にする。

「カムーラ殿、今見た船が日本のすべてとは限らない。
 辺境の地に小型の飛空艦を配備しているだけなのかもしれない。
 日本国を調査せずに、日本国を決して刺激してはならない!!」

「一時が万事だ。ミラよ。
 調査を進めたければ、お前がせいぜい調査するんだな」

 クルセイリース大聖王国飛空艦隊は周辺調査の後、帰国した。


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posted by くみちゃん at 23:14| Comment(27) | 小説

第125話未開の大文明2P3


 カルクは、横暴なカムーラを睨み付けて話す。

「私からもお伝えしておこう。
 我がシルカーク王国は、日本国と国交を結び、友好関係にある国家である。
 もしも我が国を攻撃すれば、我が国内にいる日本国民にも被害が出るだろう。
 日本国を著しく刺激する事になることを忘れるな!!」

「日本国?何だそれは。
 お前たちの宗主国でもすでにいるのか?
 お前たちの国家群の上位共同体として、文明圏というのがある事はすでに調査がついている。
 その中でも列強と呼ばれし国、パーパルディア皇国だったか?
 そこが相当な領域を支配している事も調査済みだ。 
 最初に絶望を与えておいてやろう。どうしようもない絶望をな……。
 お前たちが列強と恐れるパーパルディア皇国でさえ、我が国の軍事技術をもってすれば、あっさりと敗れ去るだろう」

「日本国の技術レベルはそんな次元を遙かに超越している。
 調査不足で日本国を刺激し、敗れ去った国は多々あるのだ!!
 あなた方の出した2ヶ月は、自分たちの命が伸びた2ヶ月だと思え!!
 あなた方の話しを聞いていると、国内でも意見が割れているようだ。
 日本国の調査をいい加減に行う事は、貴国が亡国の道を歩む事と知れ!!」

「ふん!!強がりを!!!
 虎の威を借る狐のような国だな。
 もっとも、その虎でさえも我が国の敵では無いが。
 まあせいぜいあがけ!!」

 会談は終了した。




◆◆◆
 
 シルカーク王国 王都タカク 練兵場広場

 白髪、白髭を生やした老人が遠い目で練兵場を眺めていた。
 
「シエドロン様、北方約150kmの地点に飛行物体を確認しました。
 付近にも何機かいます」

 第1飛空艦隊長シエドロンは部下からの報告を受ける。
 
「ワイバーンではないのか?」

「いえ、魔力反応がほとんど検出されません。
 これは電磁反射式測定装置で捕らえたものです」

「ほう……珍しいな」

 飛空艦を飛ばすにしても、相当な魔力が漏れる。
 今回の測定結果は、魔力反応がほとんど無い相当に大きな物体が空に浮かんでいる事を示していた。

「新世界の文明との接触は、何と刺激的なのか」

 しばらくして外交担当の一団を収容、飛空艦隊は、北方向を飛行している物体の調査を行った後に帰国する事となった。


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posted by くみちゃん at 23:12| Comment(12) | 小説