「なんだとっ!!何てことだ!!」
報告を受けた防衛省幹部達は驚愕の声を発す。
「間違いないのか!!」
「……間違い有りません」
報告書を再度見直す。
先日クルセイリース大聖王国で、山よりも大きい生物が首都を壊滅させ、生物は西へ向かい、海上自衛隊4護衛隊群所属のイージス艦「ちょうかい」と戦闘した。
生物「八岐大蛇」と呼称は、海に逃げ、水中速力40ノット以上で艦隊を引き離し、北西へ向かった。
あれほどの生物が浅い水中を移動すれば、大きな航跡のようなものを残しているため、人工衛星によって足取りを辿ることは容易であった。
大きな航跡は直線を示しており、まっすぐに進んでいる事が伺える。
水中速力40ノット、時速にして約75km。
化け物は休むこと無く進んでいる。
「このまま進行した場合、後48時間で四国に到達、広島県福山市を通過し出雲市へ至ります」
戦慄……転移後初の本土への脅威。
「たった……たった48時間!一国の首都を滅ぼした化け物が到達するまで、たったの48時間しかないのか!!」
幹部の頭の片隅にある記憶がよみがえる。
ガハラ神国の使者が残した言葉。
「ヤマタノオロチは出雲市の須佐神社を目指す」
荒唐無稽だと思っていたが、現に化け物は日本国に向かってきている。
卒倒しそうになる気持ちを抑えながら、彼らは的確に動き始める。
「すぐに迎撃態勢を整えるぞっ!!!」
日本国は国家総力を挙げて、迎撃態勢をとる。
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参考情報です
漫画版ニコニコ静画でまだ配信されていない部分も、コミックウォーカーでは配信されているようなので、ニコニコを読み進めている方は、是非コミックウォーカーの方も見てください。
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