2019年07月19日

第94話 神撃の大帝国P4(ボツ)

※ この話はボツ作品です。反省のためにデータを残しておりますが、根本的に書き直すので、無視して先にお進みください

◆◆◆

 青く晴れ渡った空に、数機の戦闘機が進む。
 この世界に在らざる速さで飛行するそれは、翼端から白き雲を引いていた。

 眼下には、海面に張り付くかのように雲が張り付き、様子を伺う事は出来ない。
 肉眼ではまだ見えぬが、コクピットの遙か先にはグラ・バルカス帝国の艦上戦闘機が舞っているのを、レーダーでは確認出来ていた。

「たったの6機か……」

 日本国とグラ・バルカス帝国の戦闘機性能を考えると、大規模艦隊の直掩には少なすぎる数のように思える。
 航空自衛隊の田崎は迅速的確に仕事を行った。
 敵は周辺国家には容赦なく、世界に対してけんかを売っている。
 しかし、今遙か先にいる敵は、自分の存在を目視する事も無くあの世へ旅立つ事になるだろう。
 微かに浮かぶ哀れみの心。

 すでにレーダーは敵航空機をロックオンしていた。

『攻撃開始!!攻撃開始!!』

 はっきりと伝わる声で命令が発せられる。
 一瞬目を瞑り、黙祷した。

「すまんな」

 ぽつりとつぶやき、田崎はミサイル発射ボタンを押し込む。
 ミサイルが胴体と切り離された僅かな振動の後、白煙を吹いて前方へ飛翔する。

 航空自衛隊F−15J改(MSIP機)戦闘機4機は、前方のグラ・バルカス帝国艦上戦闘機に対し、99式空対空誘導弾(AAM−4)を発射した。


 99式空対空誘導弾(AAM−4)は先端から斜め後方に衝撃波を纏い、マッハ4以上の速度で空気を裂いて飛行する。
 射程距離100km以上にも及ぶミサイルは定められたとおりにに誘導され、目視範囲外の敵に襲いかかった。

『命中!!命中!!』

 次から次へとレーダーから消える光点、単純に兵器の能力差だけで消える敵、彼は残骸すら見ること無く、任務を完遂した。 

◆◆◆

 グラ・バルカス帝国 第3特殊任務部隊 旗艦 軽空母アマルテア
 
「来る!!間もなく敵の大規模攻撃が来るぞっ!!!」

 艦隊司令オールトは、何も見えない霧の先を見る。
 先ほどからレーダーが全く反応しなくなった。
 今回の日本国への懲罰派遣……。
 艦隊司令オールトは出撃前に信じられない情報を聞く。

○ 日本国は我が国と同様に科学立国であり、部分的にその科学は我が国を陵駕している
○ 電子妨害という技術も有しているため、レーダーが反応しなくなる場合がある
○ 日本国は、初撃で最も高性能な兵器を使用してくるだろう。それを積極的に使用させ る事が君たちの任務である

 信じられない情報だった。
 しかし先日、本国艦隊が、日本国の艦隊と交戦して敗れた事実が発生している。
 前世界においても最強、そして今世界においても並ぶ物なしと詠われた栄えあるグラ・バルカス帝国が、敵の最新兵器を積極的に受ける〜囮かつ、弾よけを作戦に取り入れるとは……。
 屈辱。
 
 先ほどからレーダーが全く反応しなくなる。

 事前情報にある電子妨害!!しかも上空にいるはずの直掩機へ無線を発するも応答はない。

 オールトは、空を見上げる。
 低く垂れ込めた雲、そして濃い霧、敵航空機からの目隠しになってくれるだろう。

 不意に雲の裂け目が空に現れた。
 友軍3機が警戒している。目視範囲外の機も含めた全6機。
 数は少ないが、我が軍の精鋭である。

「ん?」

 微かに見えた空の違和感、次の瞬間、勇猛に飛行していた帝国海軍航空隊が爆発に包まれる。

「なっ!!!」

 強大な力に押されたかのように、瞬く間に火球に包まれ、バラバラに粉砕される。
 各パーツは燃えながら雨となって降り注いた。
タグ:日本国召喚
posted by くみちゃん at 18:14| Comment(4) | 小説
この記事へのコメント
おつかれさまです 更新 ありがとうございます
Posted by at 2019年07月19日 18:15
F-15Jの戦闘半径ギリギリなら第二次大戦レベルの艦載機だと戦闘可能な距離ではないので戦闘機が上がって無くても仕方ないw

別に理由もありそうだけど
Posted by at 2019年07月19日 19:30
オールトの雲(Oort cloud)からのネーミングですね
天候も曇りだし
Posted by at 2019年07月19日 20:32
CAP(Combat Air Patrol)かな?

6機と言う数はなかなか微妙
最小編成が2機なのか3機なのか気になるところ
Posted by at 2019年07月20日 04:19
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