2020年04月27日

第100話超空の要塞2P5

◆◆◆

 日本国 首都 東京 防衛省

 防衛省のとある会議室において、緊急防衛会議が行われていた。
 楕円形の机、並べられた椅子に各幹部が座る。
 若手の幹部がモニターを指示しながら説明を開始する。

「敵主力艦隊は現在ニューランド西側海域を東進中、なお帝国本土から発進した航空機群200機はレイフォルで補給を済ませた後、ムー内陸を通過、我が国の方向へ向かって侵攻してきています。
 また、リーム王国の首都では帝国巡洋艦及び駆逐艦52隻が集結、王国内飛行場のグラ・バルカス帝国作戦機も300以上!さらにリーム王国軍艦隊も集結しつづけています」

「やつらの目標は……」

「間違いなく我が国の本土です。護衛艦にあっては現在2個護衛隊群を西側に配置し、1個護衛隊群を九州沖、さらに1個護衛隊群をナハナート王国周辺に配置するよう手配済みであり、航空機はF-2戦闘機、BP-3C爆撃連隊及びP-1部隊を配置、いつでも出撃出来る状況にあります。
 念の為に海上保安庁の巡視艇も西側に集結、ロデニウス大陸周辺へ派遣していたF-2戦闘機部隊も一部を除いて本土防衛のために呼び戻しております。
 試算では、今回の防衛……守り切れます!!!」

「その配置……ナハナートはどうなる?敵の量からして1個護衛隊群と少数のF-2だと厳しいだろう」

「衛星でリーム王国内の動きを見るに、本土侵攻は間近です。外洋にいる敵主力艦隊は膨大な数でありかつ補給が無いと我が国へ到達する事が出来ないので、ニューランドのいずれかの国で補給を行うと考えられます。
 数から考えて、相当な補給日数を要すると考えられ、時間差により、迎撃は十分に間に合います」

「現在リームにいる敵軍が、時間を置いて同時侵攻してくる可能性も否定できない。
 2正面同時作戦は数が厳しくは無いか?」

「可能性は否定出来ませんが、リーム内のムー国スパイからの情報では、現在の敵航空機が到着、補給完了後にすぐに日本への攻撃を行う事は間違いないとの事です」

「リーム港への先制攻撃は……」

「リームがあくまで日本に敵対意思は無いと明確に国際社会に宣言していますので、政府見解でも先制攻撃は難しいとの事です。
 また、現在進行してきている敵航空機群も、内陸を飛行しているため、他国国内で撃墜し、破片が他国民を殺傷する可能性が有る限り、責任が持てないとの見解です。
 参考ですが、同様の事態が発生しないように政府は技術流出防止法の、ムー国に限ってのさらなる適用緩和を検討中であります。
 今後同様の事が起こった場合、ムー国ならば攻撃できますからね」

「敵の作戦機は……特に爆撃機は1機たりとも本土上空へ侵入させてはならない。
 核兵器を持っている可能性も捨て切れていないからな」

「はい、リームから離陸した瞬間に作戦を開始いたしますが、航空機に関しては余裕をもって守り切れるでしょう。現在確認されている敵戦力ですが…………」
 
 会議は詳細な自衛隊の配置まで説明される。
 異世界転移後初の本土防衛会議、本格的な危機を前に熱が籠もった。
 戦力の調整も行われ、深夜まで会議は続けられた。


タグ:日本国召喚
posted by くみちゃん at 15:49| Comment(10) | 小説
この記事へのコメント
>>以前我が国の方向へ向かって侵攻してきています。

以前 → 依然  ?
Posted by at 2020年04月27日 17:09
現在リーム基地にいるグラ・バルカス作戦機が300以上。グティーマウンと合わせて500以上ですか。
となると、F15やF−2の30機程度では無理が有りますね。
護衛隊群の対空ミサイルを計算に入れても、50機は欲しい。
Posted by at 2020年04月27日 21:15
>また、現在進行してきている敵航空機群も
現在侵攻してきている
かな?
Posted by at 2020年04月27日 21:23
>航空機に関しては余裕をもって守り切れるでしょう現在確認されている敵戦力ですが…………
しょう と 現在 の間に。がないです
Posted by at 2020年04月27日 21:37
核攻撃の恐れがあるなら武力攻撃事態法で離陸前に叩けばいいのでは・・・?
リームとかいう武装勢力はほっといて。
Posted by at 2020年04月28日 06:41
楕円形のイス→楕円形の机、または、楕円形に並べられたイス、では?
幹部がバランスボールに座ってるの?
Posted by さんゼロ at 2020年04月28日 08:01
爆撃機編隊は護衛戦闘機無しですかね。まあ帝国さんはなめプだからいらんと思っているのだろうな。
Posted by 新月 at 2020年04月30日 19:22
>>Posted by at 2020年04月28日 06:41

まあそうよね。
明らかに攻撃してくる様子なら、策源地への攻撃って2015年レベルの法でも可能だからね。
それ以前に、海上戦力とグティーマウン以外の航空戦力はメテオスくんのパルキマイラに潰されるのかもね。
ミ帝はリームに「殺すぞお前ら」通告やってるし。

Posted by at 2020年05月03日 12:19
この長距離を随伴可能な戦闘機ってあるのかな?
まぁ、あっても使わなさそうだけどw

>基地への先制攻撃
普通に考えれば、攻撃可能でしょうねぇ。
恐らく、国内の平和主義者系統への忖度かなとは思います。しかし、もう日本そのものが戦争を少なからず経験している以上、そろそろ平和を安易に夢見る思想から脱却し、現実主義的な思想、そして法を整えてほしいものです。
どこの国のどの時代の法を参考にすべきかはとりあえずわかりませんけどね。単純に日本で一から作り上げるのもいいでしょうけど、何かを参考にした方がいいかも。
ですが、我々にしても、例え現在正にそういった状況が発生したとしても、こちらからの先制攻撃というものを肯定出来るのか?という問いに対し、堂々と是と答える事が出来るのか、いまひとつ自信がありません。この世界では既に、パーパルディアにあの残虐極まりない方法で外交上の回答を貰ってしまっていますから、国家レベルでそういった思考が無くなっているのかもしれませんが……それはそれで、ちょっと悲しいかなと。

それを踏まえると、私自身は現状の平和主義の延長線上……というか、戦争時代へのある意味逆行的な視点から、可能法整備への移行が宜しいかと。というか、おそらくは『現在』でも、旧い戦国時代やら中世やらの思想、思考で国際関係を構築しようとは誰も思わないでしょうから(まぁ、パーパルディアのやり方ですなw)、もっと穏便になるでしょうけど。

妙な話ですが、同じく『小説家になろう』投稿作品で、既にトップクラスの人気作品である『転生したらスライムだった件』のリムル・テンペストの思考、
「相手の発言、行動に対し、鏡の様に対応する」
で良い様に思います。
ムーにしてもパーパルディアにしても、一定のルール下において共存が可能ならその道を模索できたかもしれませんし、またいずれ道を分かつ必要があるかもしれませんしね。
Posted by at 2020年05月06日 17:27
本土よりナハナートが炎上する可能性の方が高そうですね、それをするとまた現実の方が炎上しそうですが・・・。

今米軍が開発中のミサイルキャリアUAVあたりを登場させて敵艦隊を撃滅…も難しいか。
Posted by at 2020年05月14日 11:19
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