◆◆◆
第4護衛隊群は二手に分かれ、グレードアトラスターと併走しながら砲撃を続けていた。 明らかに着弾している様子が伺えるが、敵の進撃速度は全く緩まない。
近づけばもっと正確な射撃が出来、喫水線下を狙う事も出来るが、敵の砲弾に当たれば多くの死者が出る。
今なお衰えぬ敵の砲撃に、中々さらに近づくという決断が出来ずにいた。
「第2次大戦中、戦艦武蔵を相手にした米軍兵はこんな気持ちだったのか……」
司令坂野はつぶやく。
西暦1944年10月24日、大日本帝国海軍 大和型戦艦2番艦 戦艦武蔵はシブヤン海でアメリカ軍と交戦し、沈没した。
アメリカ軍の記録によれば、爆弾44発、ロケット弾9発、魚雷25本を命中させ、沈めたとある。
総投下数は161発にも登り、78発もの命中弾を出してようやく沈んだ。
沈んだ直接的原因は魚雷による浸水であったとされる。
魚雷を撃つ距離まで近づくのは命がけ。戦争は基本的に命がけだが、出来ることなら隊員に死者を出したくない。
迷いは時間を奪い、気づけばナハナート王国まで150kmの位置まで近づいていた。
◆◆◆
ナハナート王国 陸上自衛隊第5地対艦ミサイル連隊
ナハナート王国一の高さのある山、海抜高度1200mを誇る霊峰アクセイド山の約8合目付近の位置に、捜索標定レーダーが設置されていた。
すでに島から西方向約150kmの位置からこちらへ向かっている敵艦については海自とリンクしているため、完全に捕捉している。
山の中腹には中継装置、射撃指揮装置、発射機登載車両4両、弾薬運搬車4両がすでに配置についていた。
12式地対艦誘導弾……発射された誘導弾はあらかじめプログラミングされたコース、山を縫うように突き進んだ後海上へ出る。
その射程距離は百数十キロにも及び、地上発射型ミサイルで艦艇を撃滅可能である。
攻める側からすると非常にやっかいな兵器であり、たとえば日本国に敵性国家が侵攻してくると、内陸数百キロまで面としての領域を確保しない限り、どこからともなく大威力のミサイルが飛んでくる。
「発射準備完了しました」
「ふぅん……そう」
連隊長小坪はつまらなさそうにつぶやく。
敵は1艦のみ、いかに巨大戦艦とはいえ、無謀にも程がある。
特攻、その強烈な意思は伝わるが、現実的には無意味。
良い訓練にはなるだろう。
地対艦ミサイル連隊の力をもってすれば、あっさりと撃退出来る。
「まずは1台だけ使おうか。でないと税金を無駄にするかもしれないからね……。
準備整い次第発射しろ、あそうだ。
少し間隔を開けて撃ってあげなさい。どうせ防ぐことは出来ん。恐怖が倍増する方が良いかもね」
「はっ!!」
陰湿な顔を持つ司令官は、残酷な指示を出す。
「てーーーっ!!!」
12式地対艦誘導弾が霊峰アクセイド山の中腹から発射される。
個体ロケットブースターで十分に加速された12式地対艦誘導弾は、ターボジェットエンジンに推進法式が切り替わる。
誘導弾はあらかじめプログラミングされたコースを進み、海上へ出た。
地を這うように突き進んだ12式地対艦誘導弾は、目標に向かって突き進むのだった。
タグ:日本国召喚
【小説の最新記事】
これはちょっと・・・・
災害救助で国民に奉仕している公僕に失礼では?
○固体ロケットブースター
×個体ロケットブースター
互いに向かい合う形で接近してすれ違う感じですかね
↓ ↓
▽ ▽
▽ ▲ ▽
▽ ↑ ▽
それとも護衛艦隊がターンしてこんな形ですかね
△ △
△ ▲ △
△ ↑ △
↑ ↑ |
┘ └─┘
以前からずっと思っているのですが、なぜみのろう先生は、『命中』ないし『被弾』を『着弾』と表現するのですか?
いや、この後の展開がな…
そりゃ、全弾撃ち込んじゃったら”大和型船体T”が手に入らないですもん。
陸自を悪者扱いかよ、酷いな。
Posted by at 2020年08月24日 07:00
みのろう氏”誤録”の一つですよ。
フィクションだから有りだとは思うが、リアルでこんな奴が連隊長にはなれないな
日本だって全て理想通りな訳が無いし。
特に予算と人事は。
どんな人間の集団にも一定数は必ずいいヤツがいれば悪いヤツもいるのがあたりまえ、自衛隊だって人の集まりなんだし
これが再登場しないモブキャラならアレだが今後の展開の種まきなら面白いと思うがな
CVはきっと広瀬正史さんなんだろうなぁ〜
虐殺とかをするキャラならさすがにどうかと思うけど敵に非情だったりいたぶったりする自衛官くらいなら別にいてもいいんじゃない?
今回のことにしたって悪意だけじゃなく相手に恐怖を与えて戦意喪失させる意図もあるんだろうし
あ、cvは伊藤静で(笑)
アホ過ぎるだろ
そもそも地対艦ミサイルあるのに砲撃戦ってアホ過ぎる
喋り方から考えると女性も良いが、いっその事「半沢直樹」に出て来る黒崎駿一みたいなオネエ自衛官でも面白いと思う
「うちの艦隊は逃げる演技ばかり巧くなって」
みたいな描写が必要だな。
「モテるというより狙った的は外したことは無い。
撃破率は120%よ!」
「大丈夫よっ!
戦車なんてバーッと動かして
ダーッと操作して
ドーンと撃てばいいんだからっ!! 」
ノリと勢いで。
「モテるというより狙った的は外したことは無い。
撃破率は120%よ!」
「大丈夫よっ!
戦車なんてバーッと動かして
ダーッと操作して
ドーンと撃てばいいんだからっ!! 」
ノリと勢い。
自衛隊の司令官は練習艦隊司令官が将補である以外は将クラスだったはずなので連隊長(1佐)を司令官と呼ぶのは不適切
この場合は連隊長とか指揮官とかの表現にした方がいいかと
相手大和型時速4・50kmやん
大和型射程40数kmやん
余裕あんじゃないの
陰湿な性格という意味かな?
隠された本性的な……
捕獲GA活用護衛艦改造は良手。
Pt皇国やG帝国に対し日本の技術力や戦力を認識させられ
無かった事が悲劇に通じた。
そこでGAを利用しこの世界が理解出来る戦力と日本の
技術力を比較して提示出来る存在が必要となる。
GAの三連双砲塔を全て一度下し一番砲塔だけ装備する。
この砲はFCS、砲身安定化装置で自衛艦に近い
命中精度を出す。
(本当は単装でも良いがそれではプレゼンスの
面でマイナスとなる。)
第二砲塔の後にはCICを中心とする個艦、艦隊制御システムの中枢を第二砲塔バーベット内に収める。
副砲は一基のみとし自衛艦と同じ5インチ砲を
第二砲塔直後に備える。(両用砲)
GAのブリッジはイージスシステム、その他電波兵器の集合体と
する。(ほとんど無人)
艦橋後に続く構築物はGAでは対空兵装に埋め尽くされていたが、
護衛艦「やまと」ではユニット化された装備を
目的によって積み替えられるスペース
とする。
後部第二副砲は省略。
第三砲塔撤去後のバーベット内に多連装VLSを装備する。(これが本艦の主兵装)
後部飛行甲板は元々は水上機発艦用なので表層を強化しVTOLの運用も可能とする。
(現時点ではF35Bだが・・・。)
短艇、艦載艇の運用は従来通り艦内収納とする。
機関は主砲撤去により重量が大分減っているので
GAより増える事は無いと思うがガスタービンで20万馬力は苦しいのではないか、少し護衛艦「やまと」に不安を覚えるものである。
だから「この物語はフィクションであり実在の人物団体名とは関係がありません」なんて当たり前で興ざめのテロップ打たれるんだよ。
自衛隊は現実に存在する組織なんだが
これでナハナート基地にグ帝艦隊が向かったのが判明した時点で、基地には12式には配備されているが、「弾数の問題から多数が向かった場合危険だ」みたいなセリフがあったら良かったのになあとは思う。
「精神を削る」≠「恐怖を倍増させる」なんかな。
ニュアンスは違うのと、補給などの関係で時と場合はあるけど、この辺の掘り下げが欲しい。
現実の自衛隊じゃないじゃん
装甲されダメコンも可能な喫水線を狙うのではなく、
装甲が薄くダメコンしようがない艦橋が先だろうに。
フィクションであっても、
制服の悪人の登場は回避するのが良識ですよ。
テレビドラマや映画で、
自衛官や警察官や消防士や教師や医師が、
単なる犯人役として登場することないと思うぞ。
さらに、
そういう職業ではない犯罪者が、
それらのフリをして被害者を油断させて犯行に及ぶ描写も、基本的にダメだよね。
具体的なことは言わないけど、
エロ同人誌ですら、そういうのはダメらしいよ。
そのルールを守らなかった同人誌を出した人のところに、そういうのを自粛するよう「お願い」が来たって話があるよ。
こういう場合、現地(ナハナート)に調整機関 統合任務部隊を置いて作戦準備・運用・調整・配当するのでは
統合運用した場合の一例
空自(ASM)→海自(SSM)→海自(艦砲 ヘルファイア(SH60))※12SSMへの射撃範囲への誘導→陸自(12SSM)→空自(爆装)※精度に問題があるが何もしないよりましのレベル→陸自(ヘリ攻撃)※最終手段対空火器はあっても激減しているだろうから戦闘ヘリ(あれば)又は武装ヘリによる艦橋等の非装甲化されている中枢関係への攻撃(レンジャーによる船内突入を含む)
艦隊シリーズの読みすぎで話の後のあと付になってしまうが捕獲も考慮して作戦を立案すればこうなると予測
最終的に艦内突入を視野に入れれば陸自 特戦群か海自 特警隊も配置させて敵司令部、指揮要員の捕獲、射殺(中枢部の破壊)又はキングストン弁を開いて自沈させるという手もあり
あと「制空権」「制海権」という言葉はあるけれど「制地圏(権?)」という言葉はないよ
人によっては「制陸権」という言葉を使う人もいるけれど単純に「領域」でいいのでは
まして異世界からの転移国家なら、思いもよらない兵器もあり得る。できる限り遠距離で撃破しようとするのは当然かと。
まあ、そういう描写は無いんですけどね。
制服の悪人の登場は回避するのが良識ですよ。
そのような良識やルールはない。
>テレビドラマや映画で、
自衛官や警察官や消防士や教師や医師が、
単なる犯人役として登場することないと思うぞ。
クーデターを起こす自衛官、暴力団と結託する警察、殺人鬼の医者など公務員が敵として描かれる創作物は無数にある。
>さらに、
そういう職業ではない犯罪者が、
それらのフリをして被害者を油断させて犯行に及ぶ描写も、基本的にダメだよね。
そういう描写も普通にある。
>具体的なことは言わないけど、
エロ同人誌ですら、そういうのはダメらしいよ。
そのルールを守らなかった同人誌を出した人のところに、そういうのを自粛するよう「お願い」が来たって話があるよ。
エロ同人誌の話をするならその中でも教師や医者なんて格好の悪役(レ〇プ魔)として数多く登場している。どこで聞いた話か知らないがデマの可能性が極めて高い。
仮に事実だとしたら表現の自由の侵害でそっちの方が大問題になる。
自衛隊にそういう面白いキャラがいるってイメージできない。
測距儀が使えなければ主砲射撃は不可能。
いかに46センチ砲といえど砲身が歪めば砲撃は不可能。
武蔵だって砲口に飛び込んだ敵機の機銃弾で砲身内を損傷、射撃不可になってる。
大洗女子だってマウスと対峙したときは、まず「砲身を狙ってください」と指示を出している。