「はあっ!!はあっ!!はあっ!!」
息が切れる。
いったいどれほど歩いただろうか。
ダラスは木々の間から差し込む僅かな月明かりを頼りに山道を歩いていた。
草の茂みで肌を切り、ズタズタになりながらも歩き続ける。
この山を超え、250kmほど行けば帝国の支配する街があるはずだった。
(何とか帝国勢力圏まで逃げ切ってやる!!)
未だに轟音が聞こえ、閃光が闇夜を切り裂く。
彼は見通しの良い場所に出て、ハルナガ京を見た。
「……何と言うことだ。これは……現実か?!!」
制統府、そして帝国の重要施設がある付近が燃えている。
建物が燃える光は猛烈の一言であり、空は赤く焦げて見える。
ふと我に返った。
顔は土に汚れ、服は所々破れる。鼻水と涙で顔が湿っていた。
無様だ。
帝国の外交官、エリートの代名詞……そんな自分が恐怖のあまりに逃げ回っている。
「おのれ……おのれぇ……おのれぇぇぇぇぇっ!!!日本国めぇぇぇぇぇっ!!!」
怒りのあまりに闇夜に叫ぶ。
大声で叫んだため、少しだけ恐怖が和らぐ。
俺は帝国のエリート外交官、そんな自分をこんな無様な姿にさせた原因は日本だ。
絶対に許さん!!
ゴォォォォォッ!!!
「ひいぃっ!!」
F-2 戦闘機のアフターバーナーの音が響く。
反射的に情けない声を出してしまう。
「ぐぅっ!!」
怒りと恐怖が入り交じった。
彼は、帝国勢力圏に向かって歩き続ける。
タグ:日本国召喚
軍人でもない外交官が、手ぶらで放り出されて、不整備の道のり(山越え有)を踏破するのはムリかと…
途中で餓死するか、愚帝領まで行く前に捕まるかが関の山だと思います
整備された街道を歩いても、一週間はかかるであろう距離です。
ましてやちゃんとした道も無い場所を、鍛えられていない文官が歩くのでは……。
おまけに食糧も無いときている。
途中で力尽きるのが関の山でしょうな。
整地された平地なら健脚な人なら50時間で行けるだろうけど普通に水と食料が無いとアウトだね。
例外的に40kmくらいで整地されていれば稀にマラソン選手並みの時間で到達できる人もいるけどね。
アフターバーナーって普通の飛行では使わないよ燃料の消費が一気に増えるしエンジンが痛むから。
1日30キロの行軍してた事、江戸時代の成人男性の
移動距離が1日40キロだった事を考えると頑張れない
距離ではない。まあ俺を含めた現代人には挑む気にも
なれない距離であるのはたしかだが。
東京名古屋ぐらい?もっと?
そういう装備もなしに只の人が歩こうとしたら
死ぬと思うw
書籍で30kmぐらいに直しそう
東京名古屋ぐらい?もっと?
そういう装備もなしに只の人が歩こうとしたら
死ぬと思うw
書籍で30kmぐらいに直しそう
250キロメートルって想像の遥か斜め上の地獄なのに。
因みに25キロでも徒歩でも結構な時間かかるで。
2011年の東日本大震災の時に歩きまわった俺が言うなら間違いないw
大体休憩入れずの時間で12時間近くでフルマラソンの距離より少しいける程度。
しかも疲労が重なり空腹や水分補給しないともっとペースは落ちる。
悪い事は言わんから、大人しく捕まっとけ?なw
山中で坂の加減や道の有無でも左右されるが、ハイキング程度だとしても2〜3km/hくらいかな?
江戸時代あたりだと、当時の人(現代人よりずっと健脚)が整備された街道で連続して旅をするなら早い人で40km/day程度〜以下くらいだっけか。
多分なろうや書籍だと修正されるカモとは思うけれど、途中で現地人の服と馬を盗んで街道を行ったり(とはいえ馬の乗り継ぎをしなきゃ1日の移動距離は人よりいくらか長い程度みたいと)、街道を乗り合い馬車?だとか、自転車(ムーから輸入された?)で街道をだとか、グ帝の偵察兵に拾ってもらうとかじゃないと250kmの踏破はえらい時間がかかりそう。
まあ本編の話の筋的に重要なことじゃないから、作中時間の二週間後程度にさらっと「ボロボロになりつつ苦労して辿りついた」でもいいんじゃね?とは思うな。