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神聖ミリシアル帝国 オリハルコン級魔導戦艦 コスモ
「総員戦闘配置、総員戦闘配置」
無機質な女性オペレーターの声が艦橋に響いた。
遙か未来を思わせる艦橋には、様々なディスプレイが何も無いはずの空間に映し出される。
「魔導機関出力安定、魔光呪発式2段燃焼サイクルエンジン起動」
各システムのチェックが行われる。
「装甲強化システム異常なし」
「主砲管制システム異常なし」
「誘導魔光弾発射筒魔力注入システム異常なし」
「誘導魔光弾管制システム異常なし」
「魔法力電力変換システム異常なし。誘導電波準備完了」
異常なしの号令と共に、艦長席前の各システムを表示した部分が青く輝く。
「敵との距離、100kmを切りました」
艦長イレイザは海の先を睨む。
「『天の火』の準備を行え!!目標、敵戦艦3!!」
「了解、対艦誘導魔光弾『天の火』、3発発射準備開始。
発射筒への魔力回路開放、コアへ魔力充電開始。
魔法種別、電1、空2、炎3、爆4……。
エネルギー充填70%……80%……100%!!!」
誘導魔光弾を示す光点が準備完了の緑色に光り輝く。
「対艦式誘導魔光弾でこのエネルギー充填速度とは……なんという出力か!!」
主砲や装甲強化に比べても多くの魔力を使用する誘導魔光弾。
艦長の横に立つタキオンは充填速度の速さに驚きの声を上げる。
「エネルギー充填完了!!続いて対象座標入力……入力完了!!」
「相対速度計算開始………計算完了」
概ねの敵艦の位置、速度、相対速度が入力されていく。
「全システム異常なし、誘導魔光弾発射準備完了!!!!」
艦長イレイザはタキオンを向く。
「タキオン司令、敵を殲滅してよろしいですな?」
「もちろんだ」
イレイザは前を向き、大きな声で言い放つ。
「これより、歴史的な戦いが始まる!!我が神聖ミリシアル帝国は愚かなる悪の帝国へ神罰を降す!!
天の火を……悪魔に落とせ!!!」
「天の火、発射!!!」
ガッ キィィィィィーー!!!
魔導戦艦コスモに備え付けられた誘導魔光発射筒の上部に青い爆発が起こり、甲高い音と共に魔光弾が発射された。
中心に魔力をとどめるコアを持ち、コアの周辺が青く輝く。
コアの下からは青い光りの尾を引いた。
神聖ミリシアル帝国が天の火と称したそれは、空に向かって駆け上がっていった。
タグ:日本国召喚
これって「ウルティマT型」って名前じゃなかったかな?
日本のレーダーの死角から日本艦を探知できるかもしれない
ウルティマT型はシステム全体の名称で、天の火が発射体もしくは弾頭に対する名称ではないかと
と言うか空中戦艦然り、ネオアトランティス?
個人的には二段燃焼サイクルってのが気になったけど。
あくまでも科学版の場合だけど、二段燃焼サイクルというのは液体燃料ロケットの特に複雑で強力なエンジンなんで、艦載ミサイルの推進機関としてはちょっと疑問なんよ。
地上発射型なら、ツァーリボンバを打ち上げる用のミサイルで前例があるんだけど。
天の火はバベルの光のように上空へ打ち上げるタイプなのね・・・
orz
作中で戦艦が撃沈していることを考えると逆に威力が異常に大きなものじゃないかな?
核でも至近距離の空中爆発だとその爆炎爆風衝撃波では戦艦に致命傷を与えるどころかシェルターとして耐えられる強靭さが確認されているからね
(修正前)
「『天の火』の準備を行え!!目標、敵戦艦3!!」
「了解、対艦誘導魔光弾『天の火』、3発発射準備開始。
発射筒への魔力回路開放、コアへ魔力充電開始。
魔法種別、電1、空2、炎3、爆4……。
エネルギー充填70%……80%……100%!!!」
誘導魔光弾を示す光点が準備完了の緑色に光り輝く。
「対艦式誘導魔光弾でこのエネルギー充填速度とは……なんという出力か!!」
主砲や装甲強化に比べても多くの魔力を使用する誘導魔光弾。
艦長の横に立つタキオンは充填速度の速さに驚きの声を上げる。
「エネルギー充填完了!!続いて対象座標入力……入力完了!!」
「相対速度計算開始………計算完了」
概ねの敵艦の位置、速度、相対速度が入力されていく。
「全システム異常なし、誘導魔光弾発射準備完了!!!!」
艦長イレイザはタキオンを向く。
「タキオン司令、敵を殲滅してよろしいですな?」
「もちろんだ」
イレイザは前を向き、大きな声で言い放つ。
「これより、歴史的な戦いが始まる!!我が神聖ミリシアル帝国は愚かなる悪の帝国へ神罰を降す!!
天の火を……悪魔に落とせ!!!」
(修正後)
「『天の火』発射用意!目標、敵戦艦3!!」
「了解、『天の火』発射用意!」
「発射筒1番から3番、魔力回路接続、コアへの魔力充填開始」
「魔法種別設定、電1、空2、炎3、爆4……」
「魔力充填70%……80%……100%!!」
「魔力充填完了!!」
誘導魔光弾の状態を示す表示が準備完了の緑色に光り輝く。
「この魔力充填速度……なんという早さだ!!」
主砲や装甲強化に比べても多くの魔力を使用する誘導魔光弾。
艦長の横に立つタキオンは充填速度の速さに驚きの声を上げる。
「続いて目標座標入力……入力完了!」
「相対速度計算開始………計算完了」
概ねの敵艦の位置、速度、相対速度が入力されていく。
「全システム異常なし、『天の火』発射準備完了!!」
イレイザはタキオンを見る
「司令、よろしいですね?」
「もちろんだ」
イレイザは前を向き、発射の命令を下す。
「これより、歴史的な戦いが始まる!!我が神聖ミリシアル帝国は愚かなる悪の帝国へ神罰を下す!!
天の火を放て!!!」
ということは、『天の火』は指令誘導方式またはセミアクティブレーダー誘導方式?
だとすれば、グ帝側に見破られれば、比較的容易に無力化されてしまう。
穏健派ガーゴイル本気出して来たな...