イージス艦こんごう
1つの海戦が終わった。
同行していた護衛艦こんごうのCICルームで艦長日高は砲術長と話しをしていた。
「もしも敵が、神聖ミリシアル帝国の誘導魔光弾と同等の兵器を使用した場合、迎撃できそうか?」
日高は砲術長に問う。
「今回の戦いで解った事は、神聖ミリシアル帝国のミサイル様のものは、放物線を描いて亜音速で飛翔し、垂直落下時も音速を超える事はありませんでした。
速度が遅く放物線を描くため飛翔距離は長くなり、発射から命中まで十分な時間が確保されます。
それなりの大きさがあり、レーダー反射面積も大きく、ステルス性も無い。
妨害電波も出ていませんでした」
砲術長は続ける。
「イージス艦に乗っていながらあれを迎撃出来ない者は海上自衛隊にはいないでしょう。
ミサイル本体が物理的に硬すぎて迎撃ミサイルが効かないなら話は別ですが……。
SSM1B(海上自衛隊の艦対艦誘導弾)のようにレーダー網をかいくぐるために海面スレスレを飛んでいる訳でも無い。
艦隊で防衛システムが構築出来る状況でしたら、例え同時に多数が飛んできても迎撃は可能です。
ミサイルに関しては大したことがなさそうですね。見た目と格好は良いのですが。
迎撃に関してはそうなのですが、少し気になることが……」
「単発の威力が大きすぎる……か?」
「はい」
「確かに、今回グラ・バルカス帝国の艦艇はそのすべてがたったの1発、戦艦でさえもすべて1発で轟沈している。 兵器は敵の兵器に対応して作られる。
神聖ミリシアル帝国は、これほどまでの高威力兵器を作る必要性を感じたという事だ。
となると、従来の対艦誘導弾では対応出来ない敵がいる可能性も捨てきれない。
いったい……何を想定しているのだ」
日高は、帽子をかぶり直す。
後々復活すると言われている全人類の敵、古の魔法帝国と衝突する可能性を考え、気を引き締めるのだった。
タグ:日本国召喚
>>いったい……何を想定しているのだ
ミ帝の仮想敵国 = 日本 ってことに気付いてないらしい
ないない
ナハナート戦役後の映像見ても
強いと認めてても、魔帝に対しての戦力は評価高くないから
まだまだ日本を舐めてる証拠
長射程誘導弾とかも文章だけだからピンと来てないだろうから
仮想敵国すら見てないお偉い方が圧倒的多数かと
(ミリシアル8世もしっかり認識しているだろう)
↓
「もし敵が神聖ミリシアル帝国の誘導魔光弾と同等の兵器を使用した場合、迎撃できそうか?」
取り急ぎ、自国の優位性を他国へ示すため形にしたって感じかな?
うっかりゴジラ映画を観ちゃったんだよ。
自分にはディンギル帝国のハイパー放射ミサイルを連想しました。
そしてミ帝が持っているという事は、同等かそれ以上のを魔帝が持っているという事で……。
ミ帝のに対処できるからって慢心しなければ良いのですが。
日本は日本で技術開発していかないと、今のままじゃ魔帝にスタミナ差で負けるかもしれん……