グラ・バルカス帝国統合基地 ラルス・フィルマイナ
敵国の艦隊がレイフォリア沖合20数キロメートルという至近距離に現れた。
陸軍司令ファンターレは、沖合に現れた艦隊を、絶望的な気持ちで眺める。
彼等の想定よりも早く、イルネティア王国付近に展開していた艦隊は破れた事を痛烈に実感した。
帝国陸軍の火砲の射程外であり、基地の航空戦力は全滅。
各地に散らばる残存航空戦力は、未だラルス・フィルマイナの滑走路の準備が整っていなかったため未だこの場にはいない。
一方的にやられる可能性がある状況下で、何故彼等は撃ってこないのかを疑問にすら感じた。
途中、敵艦隊は機雷が多くある海域を通ったはずだが、どうやら効果は無かったらしい。
基地はすでに戦闘態勢に移行し、多くの陸軍軍人の士気は高かったが……。
戦艦はただ1隻で、空を埋め尽くす爆撃機による航空攻撃と同等の投射力を持つ。
それが艦隊を成し、沖合に展開している。
艦砲射撃の投射力は陸軍のそれとは次元が違うため、恐ろしさを知るファンターレは震えが止まらない。
「何故……撃ってこない!!!」
額ににじみ出る玉のような汗、彼は艦隊を睨む。
自分の生死を決めるボタンを敵が握っていると思うと、吐きそうになった。
今すぐに基地を放棄して逃げ出したい衝動に駆られるが、すでにダイジェネラ山への兵力は振り分けられていた。
ここにおいて、ファンターレは戦力を温存する決断をする。
「可能な限り、各部隊は一時的に街中へ移動し、ラルスフィルマイナから遠ざかれ!!!
残存航空戦力があれば、レイフォル沖合の艦隊を攻撃するよう指示を出せ!!
……もっとも、準備を整えて飛んでこれる飛行機は少ないだろうがな……。
ランボール、すぐにここから去って、私に万が一の事があったと判断したならば、一時的に君が私の名の下に陸軍の指揮を取れ!!
状況が落ち着いたら、階級が上の者に引き継ぐのだ。
混乱が生じている時は、誰が現時点一番上の階級かなど解らん事が多くなる。
指揮系統はしっかりと保持しなければならない」
「し……しかし!!」
「解らんのか??もう終わったのだよ」
沖合に展開する艦隊に、現時点打つ手は無い。
流れる沈黙、そして有無を言わせないファンターレの気迫に、ランボールは反抗せずに従う事とする。
「……はっ、承知いたしました」
ランボールはすぐにラルス・フィルマイナにいる他の省庁職員に伝達し、自らも撤退を開始する。
陸軍部隊も基地から撤収準備に入るのだった。
タグ:日本国召喚
レジスタンスや市民たちの襲撃が来るのが目に見える。
きちんと役目がある。
市民を巻き込むので艦砲射撃ができなくなる
何これw
色々おかしいw
使ってみたいワードをなんとか使ってみて大失敗してる典型だなw
使ってみたいワードを使ってみました、というのはその通りだろうな
全く持たないと思います
91式徹甲弾 炸薬量33.85kg
零式通常弾 炸薬量 61.7kg
航空機とは比較にならない小ささです
用途の違うもの並べても意味ねぇ〜ぞ
九一式徹甲弾と比較したいなら物理的貫通効果のバンカーバスターを持ってこないと
航空爆弾より戦艦の方が火力があるなんてどんな世界線でも絶対にあり得ない
航空爆弾のような薄い弾殻じゃ売った瞬間に自爆する
徹甲弾で一発1460kg
通常弾で一発1360kg
これを最低900発搭載で1224t〜1314t
因みにこの時代の一般的な爆撃機は500kg〜800kgを一発が精々
一応富嶽は計画では20tまで搭載が予定されてた
ファンターレがどんな戦艦と航空機を想定してたか不明なんで何とも言えないよね