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「ん??」
監視塔で勤務していた陸軍兵ディーエムは、東の空に黒いシミのようなものを見つけた。
「なんだありゃ?」
空に現れた黒いシミは、徐々に空を覆い尽くしていく。
双眼鏡を手にとって、シミを注視した。
「……動いている?」
微かに上下しているシミ……やがてそれは竜の形を成し、騎士達のうっすらとした輪郭が見える。
「竜騎士??え……まさかそんな……そんなばかな、ありえねぇ!」
彼はもう一度見間違えでは無いかと双眼鏡でシミを確認した。
「何て数……信じられん数だ!!!」
すぐに大声を張り上げた。
「敵襲!!敵襲ぅ!!!ワイバーン多数、信じられないほどとんでもない数です!!」
慌て切ったディーエムの報告を聞き、上司が監視塔に上がってきた。
「どうしたっ!!」
カタカタ指を震わせながら指し示す方向を見ると、黒い雲が近づいてきていた。
いや、彼が一瞬雲と思った物は、小刻みに揺れている。
双眼鏡をディーエムから奪い取り、それを観察した。
「なんだって??これは……な……なんだこの量はっ!!し……信じられん!!」
ウゥゥゥゥゥゥーーーーーーーーーー
空爆を知らせるサイレンが鳴り響く。
兵達は走り回った。
練度の高い兵達はすぐに戦闘配置に着くのだった。
■ 作戦統合本部
「ワイバーンがとてつもない量近づいてきています!!」
すでに航空兵力は無いため、空に対する攻撃は対空砲しかない。
いままでの空爆程度だと、その対空砲を使わずともそもそも要塞にダメージは無かった。 しかし、とんでもない量のワイバーンと聞いて、幹部達は青ざめる。
「具体的な量を言わんかっ!!そんな曖昧な報告では解らぬわっ!!」
「目測で5000を超えています!!!」
「馬鹿なっ、飛龍の航続距離は短い。航続距離内に、そんな数を運用できる基地があるわけがない!
滑走路だけでもとんでもない数いるぞ!!そんな事は不可能なはずだ!!」
報告を聞いた司令部も、あまりの数に焦りだす。
ワイバーンも飯を食う。
しかも、多飯喰らいで、運用には相当のコストがかかるはず。
滑走路が必要な個体が多く、その整備も必要だ。
そんな数、彼等に準備出来るはずもなく、さらに同時攻撃など出来るはずも無かった。
「いったいどううやって……」
やり方を考える暇も無い。目前に迫っているのは事実。
空が見えないほどのワイバーンの物量が迫ってきている。
今までの、日本国や、ムーの航空攻撃の数とは全く異なる異次元の物量だった。
とてつもない量のワイバーンは、対空砲の射程圏外を旋回して山を囲む様に配置した。
とんでもない数のワイバーンに包囲される。
迫り来る圧倒的なる物量。
時折聞こえるワイバーンの鳴き声が、終末を予感させ、兵達の恐怖を加速させた。
タグ:日本国召喚
損害覚悟にしても5000は多い
しかし5000騎もいて所属国も雑多だったら、統制の取れた作戦行動するのは困難なのでは。
レイリング陥落や兵力10万を推定する連絡は入ってたはず
やはり無線が妨害されていたのか
シエリアさんには活躍してほしい
」
とてつもない量のワイバーン
とんでもない数のワイバーン
小手先でちょこちょこ表現変えたところで、直近に立て続けにこれらの文節が出てくるからなんの解決にもなっていない。
根本的には表現ではなく文章構成の問題。