国の大きな舵取りを行う時に行われるクルセイリース大聖王国の重要な会議である。
聖王子ヤリスラはまだ5歳であるため、母である聖母ラミスも出席していた。
○ 聖王女ニース
○ 軍王ミネート
○ 外務郷サトシル
○ 総務郷ワイデス
その他国の重鎮達がテーブルにつき、後ろに部下達が並んだ。
「これを見ていただきたい」
各人の前に置かれた石盤に魔力が注入され、淡い青に輝く文字が浮かび上がる。
「つっ!!」
軍王ミネートによる北西新世界への侵攻計画だった。
「説明いたします。技術革新によって、飛空艦の航続距離が伸びていることはご存じかと思います。
これにより、本土から北西方の属領タルクリスへの飛空艦隊の派遣が可能となりました。
同タルクリスの空王基地建設がまもなく完了いたします。
今まで強力な海流により、到達することが出来なかった北西新世界へ強力な軍を送り届ける事が可能になります。
すでに一時接触は成功し、記載のとおりシルカーク王国なる国を正式に確認、同国の軍事力は弱く、我が飛空艦隊を派遣すれば鎧袖一触、すぐに攻め落とせるでしょう」
軍王ミネートが、具体的侵攻計画の説明をしようとした時。
「お待ちください!!」
聖王女ニースが割って入った。
「北西新世界には強力な国家の共同体が存在します。
仮にシルカーク王国が弱かったとしても、1国のみで図るべきではありません。
私は北西世界の1国、日本国に調査団を派遣し、強大な軍事力と技術力を確認しています。 この件はすでにここにいる方々もご存じと思われます。
広大な領域が広がる北西新世界に軍を送る事は危険です。
貿易によって国を富ませる方法を模索すべきです」
王女は日本国を見てきている。
このまま戦争に突入すれば、国が滅びる。
必死だった。
タグ:日本国召喚
ではないかと
つまり現状は聖国王不在の状態ということになります。
いつも楽しく読ませてもらってます。