2022年06月27日

第134話 文明の衝突2P1

■ パーパルディア皇国のワイバーンロード竜騎士団との戦いが終わった約1時間後
  飛空艦隊旗艦 100門級飛空戦艦ダルイア

  艦橋において、司令ターコルイズと艦長タンソーは話す。

「司令、今回の軍事拠点を潰した後、おそらく魔力に余力が相当残ると想定されますが、運用はいかがしますか?」

「やはり敵国の民には恐怖を植え付け、隣国にはクルセイリース大聖王国に逆らうと民ごと殲滅されるという恐怖を与えなければならない。
 余力はすべて王都への攻撃に回し、一人でも多くの敵国民を殲滅する事とする」

 ターコルイズは軍人である。
 クルセイリース大聖王国の軍人には国家運営能力や、外交能力等、今後100年を見据えた行動が求められていたため、政治的な見地を持つ。
 一見非情に見える作戦も、国のためなら容赦なく行う事の出来る冷徹な人間だった。
 彼は続ける。

「攻撃は残虐に見えるが、それが今後我が国の効果的支配につながり、結果的に兵も人的被害も最小限になる」

 遙か先を見据えていた。

「お話中失礼します」

 幹部が会話に割って入る。

「先ほどから、電磁無線システムに日本国自衛隊と名乗る者から、我が艦隊に対して呼びかけが行われています」

「何だと?」

 基本的に艦隊間通信は魔信で行う事となっている。
 しかし、高威力魔法の連続使用や、大規模魔力の出力があった場合に魔場が乱れ、魔信に影響を及ぼす場合があるらしい。

 古の魔法帝国の文献で見つけたものであり、現実に魔力が原因で乱れた事は1度も無かった。
 サブ機能として、最悪を想定して電波無線が配備されていたが、今回それが敵の信号を受信している。

「万が一電波を発信した事によって、位置を特定する技術が敵にあると不味い。
 無視が妥当か……」

「それが……敵は我が方の座標と高度を言い当てています。
 その上で、さらに侵攻すると攻撃すると。
 我々の司令官もしくは代理の者が通信に出るよう、繰り返し呼びかけが行われています」

 ターコルイズの直感が、通信に出るべきであると強烈に訴えかけてくる。
 彼は己の直感に従う事とした。

『……応答せよ』

 ターコルイズは眉間にしわを寄せて無線を手にした。


タグ:日本国召喚
posted by くみちゃん at 21:40| Comment(12) | 小説
この記事へのコメント
更新 待ってました^_^
お疲れ様です( ̄^ ̄)ゞ
Posted by at 2022年06月27日 21:46
きちゃぁぁぁ、これで(日本が)勝つる
更新お疲れさまです
Posted by at 2022年06月27日 23:32
更新楽しみに待っていました。
お疲れ様です。ありがとう!(^^)
Posted by at 2022年06月28日 00:31
ご多忙の中、更新ありがとうございます
Posted by at 2022年06月28日 00:43
更新めっちゃ続いてる
なろうも連続で投稿されてるし

なろうもこのまま5話10話ぐらい連続投稿きそうで嬉しい
Posted by at 2022年06月28日 04:58
護衛艦隊は何らかの方法で、ク聖艦隊の電磁無線の周波数を知っており、それに合わせて通信しているようです。
Posted by at 2022年06月28日 06:08
>魔力に余力が相当残ると想定されますが、
燃料としての魔力なのか、武器弾薬としての魔力なのか、その両方の意味なのか
Posted by at 2022年06月28日 06:29
読んだ感じ「電磁無線システム」は魔信が使えないときに使う、常用してない感じだけども、どうやって日本側が相手側の周波数を割り出したのかは疑問ですぬ。
(まあ、細かいところにこだわらなければ良いかぁ)
Posted by at 2022年06月28日 11:39
電磁無線システムを含めた動作確認シーンとエリントするシーンの追加が必要になるな。
Posted by at 2022年06月28日 17:52
なんだかちゅーとはんぱな時間帯にこーしんしていたんですね、ナニワ友あれありがとうございます
Posted by at 2022年06月28日 19:28
> 「攻撃は残虐に見えるが、それが今後我が国の効果的支配につながり、結果的に兵も人的被害も最小限になる」

数分後、この言葉が自分に返ってくるんだよなぁ。
Posted by at 2022年06月30日 20:47
Posted by at 2022年06月30日 20:47
レミールのそれとまったく同じ論理だな。
それがどんなに傲慢なことか、気付こうとしていない。
その結果、恐ろしい報いが返ってくることに、気付こうともしていない。
Posted by at 2022年07月01日 23:07
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