「あ……あれは!!!日本の戦闘艦が!!ちょうかいが砲撃しています!!!」
艦長ガーラス、そして司令バイアは沖合のイージス艦を見る。
「おおぉぉぉぉつ!!」
ダン!!ダン!!ダン!!ダン!!
連続する発射音。
そして敵の発射陣に正確に命中し、次々と沈黙していく。
「ま、まさか……全弾命中?しかも凄まじい連射だ。話には聞いていたが、あれほどとは」
1つの砲から連続して発射煙が見える。
命の危機があるときに我らを救った艦は、かつての敵国とはいえ、輝いて見える。
射撃と命中による爆発は続いた。
◆◆◆
イージス艦 ちょうかい
重厚な砲撃音が艦内にも響く。
やがて射撃が止んだ。
「敵陸上砲撃陣地沈黙」
「え?もう??」
砲撃開始から、あまりにも早く終わったため艦長である一等海佐、竹嶋は驚く。
「これが……現代戦か」
幹部がつぶやいた。
「砲撃は良いが、こちらに飛んできているワイバーンは困ったな」
「パーパルディアのワイバーンががすでに迎撃に向かってしまった。
敵味方識別装置が無いから、誤射の可能性が出てしまう。長距離誘導弾が使えない」
「全く、迷惑な……」
艦長は吐き捨てるように言った。
隊員の命を預かる立場の者として、皇国の勝手な動きで武器を封じられたため、つい愚痴が出る。
発光信号で伝えたときに、何もしないよう指示しとけば良かったが、後の祭りである。
「パーパルディアのワイバーンの位置は?」
「間もなく会敵します」
「いったん空域から離脱するようにパーパルディアに連絡してくれ」
「はっ!!」
同盟国防衛のために飛行していったパーパルディア皇国であったが、実質的に日本国の足を引っ張ってしまうのであった。
タグ:日本国召喚
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パ皇さん...
パ皇のドジっ子……
魔帝戦争までに現場の交戦規程だけは改善せんと取り返しが付かんよ。
なにせ、世界を敵に回して先制攻撃する蓋然性がある敵だからね。
もし山岳地帯からの砲撃がなかったなら、ク聖ワイバーン部隊が接近して攻撃してくるまでは手が出せなかったので、かなり危い状況だったのでは。
ク聖側のワイバーンは通常種らしいので120騎いてもオーバーロード種10騎でなんとかなりそうだけど?
山岳地帯の敵陣地への命中爆発音が聞こえた後ということになる
事前に釣るだけで交戦しないように言わんとダメですな
蓋し箴言ですなぁ
飛行場作ってる間に演習終わらせるべきだった
良い練度だよね。よく再建できたね(笑)