2023年04月25日

第140話崩壊1P3


 無機質で落ち着いた報告をする者が、悲鳴のような声を上げる。

 アエロリットはカッと目を見開いた。
 報告書にあった時速2800kmを超える神速の攻撃。

「神の炎を迎撃するための誘導弾ではなかったのか?まさか空中で目標変更したというのかっ!!!」

 あまりの射程の長さに舌を巻く。

 長距離対空兵装もあるが、敵攻撃のあまりの速さに準備する時間が無い。
 ガンドライト艦長は吼える。

「ピンポイント装甲準備!」

「速すぎて命中箇所判別不能!!!危険すぎます!!」

「くそっ!!ならばアトラタテス砲魔導電磁レーダーとリンク!
 距離0.5kmを切ったら自動で砲撃を止め、魔素を前方に最大展開!前方のみの装甲を強化しろっ!!!
 20秒で来るぞっ!!」

 オペレーターは途轍もない指の速さで空中に浮かび上がった光のボタンに触れる。
 艦長の指示を的確入力する。

「アトラタテス砲魔道回路接続完了!!」

「撃てえぇぇぇぇぇぇぇっ!!!」

 空を無数の光弾が埋め尽くす。

 クルセイリース大聖王国の持つ最強の隣接対空兵器、アトラタテス砲(轟連式対空魔光砲)のうち、上部に設置された3門が火を噴いた。
 各砲が分速3000発を誇り、3門で分9000発を打ち出す猛烈な光弾による迎撃。
 すべての弾が曳光弾のように輝くため、空に光弾の雨が出現する。 

 魔導電磁レーダーとリンクし、各砲が独立、敵の位置と速度を確認しながら照準を修正していく。

「どうだっ!!!!」

 これで当たらなかった物体など、知らないし聞いたことも無い。
 


 イージス艦みょうこうが発射した艦対空誘導弾は、敵空中戦艦に向かって飛翔していた。
 ミサイルからは先端から斜めに衝撃波が出現し、粘性発熱によって衝撃波境界層で高温に達する。 
 敵の位置が比較的低空にあるため、空気の粘性発熱は大きく、表面の一部を溶かしなが ら敵に向かうのだった。

タグ:日本国召喚
posted by くみちゃん at 14:15| Comment(8) | 小説
この記事へのコメント
>距離0.5kmを切ったら自動で砲撃を止め、魔素を前方に最大展開!

艦対空誘導弾は約マッハ2で飛翔しており、0.5キロを1秒以内で通過するため、かなりギリギリの防御になるようです。
Posted by at 2023年04月25日 15:04
隣接対空というのは近接の誤字ですかね?
Posted by at 2023年04月25日 17:59
艦名で、みょうこう と ちょうかい を混同しているような
Posted by at 2023年04月25日 18:41
レーダー名は統一したほうがわかりやすいかも
 魔導電磁レーダー
 電磁反射式レーダー
Posted by at 2023年04月25日 19:30
魔導科学兵器と非魔導科学兵器では、携帯とPHS位の(管轄省庁単位で)差異が生じるので、分けているのでは?
Posted by at 2023年04月26日 06:40
艦内装備は立体映像とか出せる宇宙SF並みだけど、搭載兵装はせいぜい1950年代か
Posted by at 2023年04月26日 08:26
>一部を溶かしなが ら敵に向かうのだった。

この空白は何だろう。

鬼束氏の「アンジェリーナ」の歌詞じゃないけど、著作権法に則ればミノローさんのもの。
Posted by 「まさゑのバウケン」創始者 at 2023年04月26日 10:57
「斜めに衝撃波」に違和感
3次元的な広がりをあまり感じないので
「コーン状に」とか「円錐状に」とかの方が好み
Posted by at 2023年04月27日 02:14
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