◆◆◆
〜軍神の棟の最上部〜
薄暗い部屋に複雑な魔方陣が画かれる。
中央部には国でトップの実力を誇る大魔道士5名が五芒星を画くように立つ。
同5名を魔力伝導率の良い配線で繋ぎ、中央部に秘宝が置かれていた。
「これより国家級敵国殲滅魔法を使用する」
軍王の号令の元、大魔道士達が呪文を唱え始める。
「今ですね……」
メナスは他に聞こえぬよう、小さくつぶやいた後、目に見えぬほどの直径1mmほどの使い魔を飛ばした。
「さあ、魔方陣5節の防壁部を指示通り、53秒以内に書き換えなさい」
軍王、魔道士その他警備を行う兵に気付かれる事なく、メナスは使い魔を放つのだった。
◆◆◆
国家級敵国殲滅魔法の準備は着々と進んでいた。
5人の大魔道士は呪文に集中し、魔道機械を多くのオペレーターが操る。
総括の報告者が無機質な声で報告を続けていた。
『魔力充填135%、神通力変換必要魔力に達しました』
『神の棟へ接続開始』
軍神の棟が光り輝き、クルセイリース大聖王国の端に設置された神の棟へ光の道が出来る。 空から、いや、宇宙から見ると、まるで光り輝く十字架……グラウンドクルスのようだ。
『神通力変換開始……なっ!!これはっ!!』
「どうした?」
『神通力、の力が想定の28倍出ています!!これほどの出力だと重力引き寄せに、より指向性を持たせ、より高高度にある星の欠片を引き寄せる事が可能です!!』
「ならば高威力をたたき込め」
『はっ!!』
『神通力変換、出力向上……』
『最終呪文詠唱』
5人の大魔道士がほのかに光る。
音域を会わせて最終呪文が唱えられ始めた。
「神の僕たる幾千の星々よ、我らに従属し、敵を滅せよ」
『出力安定、座標入力……入力完了!!国家級敵国殲滅魔法(メテオ)起動準備完了』
軍王は神話級の魔法使用に震える。
正に神の力を我が采配で使用する。
この一撃は国を救った一撃として、歴史に名を刻むであろう。
「フフフ……俺ともあろうものが、緊張してきたぞ」
「私も感無量です。この神の技法に立ち会う事が出来るなんて……」
感極まり、全身が震えた。
「軍王様、号令を」
「うむ……我が国を侵略せんとする、悪魔の艦隊よ、聖なる国に牙を向いた事を後悔しながらあの世へいけ
我らが一撃は神の一撃!三千世界の灰となれ!!
国家級敵国殲滅魔法……メテオ!!」
『メテオ起動』
国に出現した大きな光の十字架から、宇宙に向かってクロスの光が伸びる。
高空に漂うチリに巨大なクロスの光が映し出された。
この奇跡の光は多くの国民が目撃することとなる。
「な……なんだ、あれはっ!!」
「空に十時の光??」
「神が降臨したのか?」
多くの国民は、その奇跡の出現に驚き、歓喜し、祈るのだった。
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まさか数日後ってことはないだろうから、数時間後ってことでしょうか
なるほどこれで核兵器の開発が必要になるわけですな
何いってんだコイツ?攻めたのはお前からだし和睦しようとした敵国を騙し討ちしようとしたのもお前だろ???part2
綾波じゃないけど。
クルセイリース大聖王国は仏教徒の国だった・・・
でも、聖十字が出てきたり・・・