2022年04月22日

第126話未開の大文明3P1

シルカーク王国 王都タカク

「何と言うことだ!!!」

 日本国外務省本庁からのメールを開き、朝田は頭を抱える。
 もう一度読み直し、大きなため息をついた。

「どうしました?」

 落胆する朝田を見て、事務員が問う。

「シルカーク王国に先日、クルセイリース大聖王国を名のる国が砲艦外交を仕掛けた件だ……」

「何と?」

「シルカーク王国は、神聖ミリシアル帝国、ムー国、そして日本国に、圏外文明国侵攻の可能性有りとの書簡を送った」

「圏外文明国??」

「そう、文明圏と文明圏外国家のどれにも属さない国家の内、多くの支配領域を持ち、全貌の判明していない文明圏に匹敵する共同体もしくは国家の事を指す言葉だそうだ」

 圏外文明国と文明圏外国家、何だか混乱する言い方だが、大層な表題に、事務員は察した。

「と、言うことは、未知の文明圏が我々の現在国交のある共同体に大規模侵攻をしてくる可能性があると?」

「そう、日本国政府が神聖ミリシアル帝国と、ムー国と調整した結果、東方の雄たる日本国が何とかしろと……。
 圏外文明国の侵攻は、過去に大災厄をもたらしたことがあるとか……」

「と、なるとシルカーク王国が最前線ですね」

「そう……これからとてつもなく忙しくなる事が確定してしまった。
 何てことだ」

 朝田は膝から崩れ落ちる。

「まだ……俺は休めないというのかっ!!」

 彼の落胆は2分程続いたが、気を取り直して職務をこなすのであった。


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2022年04月12日

第125話未開の大文明2P5

 軍部には小型飛空艦を運用している国があるが、技術的に取るに足らないものとの報告が上がる。

 一方、聖王女の騎士ミラの作成した
   日本国を警戒すべし
 との報告書はもみ消される事となった。

 ミラは独自に日本国への調査を開始する。

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 概ね1週間後に次話投稿は出来そうです
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第125話未開の大文明2P4


◆◆◆

「シエドロン様、間もなく飛行物体が目視出来ます」

 最初に感知した飛行物体はすでに探索範囲外に飛行していってしまったため、新たに現れた物体の方へ飛ぶ。
 硬化ガラスが張り巡らされた艦橋には外交担当のカムーラ、そして騎士ミラも、異界の飛行物体に興味を持ち、視察に来ていた。
 
 徐々に飛行物体が見えてくる。

「あれは……」

「まさか飛空艦??」

「速度は我が方と同じか、少し速い程度……しかし小さいですな」

 シエドロンが感想を述べる。
 カムーラはその飛空艦を見て笑った。

「ハッハッハ!!あれは艦とは言えんな。
 あれでは対空用兵器を積む場所すら無いではないか。
 小さくて貧弱だ。
 あんな旧式飛空艦は我が軍には存在しない。
 200年以上の技術格差があるようだ」

 彼は続ける。

「我が文明以外に飛空艦がある事には驚いたが、あんな物を運用しているようでは、我が国には絶対に勝てん……ん?」

 カムーラは飛行物体に赤色の丸いペイントがなされている事に気付く。

「先ほどの外交官が、日本国は白地に赤色の国旗だと言っていたな……フ……フフフ……フハハハハハハッ!!!
 あれが日本国の飛空艦か?確かにこの周辺国家やパーパルディア皇国よりはレベルが上だろうが、我が国と比べると足下にも及ばない!!!」

 カムーラは日本国陸上自衛隊が公務用定期便として運用していたCH-47を見て小さいと馬鹿にする。

「カムーラ殿、今見た船が日本のすべてとは限らない。
 辺境の地に小型の飛空艦を配備しているだけなのかもしれない。
 日本国を調査せずに、日本国を決して刺激してはならない!!」

「一時が万事だ。ミラよ。
 調査を進めたければ、お前がせいぜい調査するんだな」

 クルセイリース大聖王国飛空艦隊は周辺調査の後、帰国した。


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