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サルカ城 迎賓室
会議参加者達は、迎賓室へ移動し、会議が始まる。
「これより、シルカーク王国の意思決定に関する会議を開催します」
司会の挨拶により、会議が始まる。
クルセイリース大聖王国の軍外交カムーラは会議相手の多さに方眉をつり上げた。
「ふん……弱者連合か」
朝田は今まで何度も体験してきたタイプの相手であり、うんざりする。
一方高圧的態度のとられた事の無いパーパルディア皇国軍の者達はあからさまに顔に不快感が出る。
「まあ良い」
カムーラはかまわずに続ける。
「で、シルカーク王国の代表よ……。
我らが栄光の支配を受け入れ、国繁栄する道を選ぶか?
それとも、愚かにも反抗し、国滅ぶ道を選ぶのか。
聞かせてもらおう」
カルクはカムーラを睨みつけてゆっくりと話す。
「我らが答えは決まっている」
沈黙……。
「ほう、では聞こう」
「我が国、シルカーク王国は無礼で品が無い愚か者による支配を受け入れるつもりは全く無い!!!
尻尾を巻いて帰られよ!!!!」
カルクは声を荒げる。
迫力のある声に、場に緊張が走る。
「バカめ!!レベルの低い北西世界の弱小国がどれだけ徒党を組もうと、我がクルセイリース大聖王国の歩みを止められるものではない!!!
おまえ達の行動は全く合理性が無い。
自分たちの無知が国民を滅ぼす事になるという事を理解しているのかっ!!」
カムーラも語気が強まる。
彼は日本国とパーパルディア皇国の使者を見渡した。
「おまえ達の決定も、我が国の力を知らない無知が故による行動だ。
シルカーク王国に協力するという事は、我がクルセイリース大聖王国にたてつくという事だぞっ!!!
我らが陸兵は魔力増幅機により、1人1人が強力な魔法を使える力を有する。
圧倒的な航空戦力たる大飛空艦隊がおまえ達の首都の空をも埋め尽くす事になる。
それを知っての決定か!!」
カムーラの言に我慢出来なくなったパーパルディアの将が吠えた。
「解ってないのは貴様達の方だっ!!この蛮族があっ!!」
場が静まる。
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