2019年07月19日

第94話 神撃の大帝国P6(ボツ)

 ※ この話はボツ作品です。反省のためにデータを残しておりますが、根本的に書き直すので、無視して先にお進みください

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 日本国 首都 東京 防衛省

「空自のアルタラス基地より第1報が届きました」

 航空自衛隊アルタラス基地とやりとりを行った通信士は直ちに幹部に報告した。
 今回の作戦のために特別に設置された部屋には、三津木の他、直ちに意思決定が下せるよう陸・海・空各幹部が詰める。
 
「どうだった!!」

 防衛省幹部は、通信士へ向く。

「はっ!!航空自衛隊F−2戦闘機及び海上自衛隊BP−3C爆撃連隊の対艦誘導弾の飽和攻撃により、アルタラス西側航行中のグラ・バルカス帝国艦隊は全滅した模様です」

「よし!!!」

「やったな!!」

 室内はざわつき、拍手すらも巻き起こる。
 拍手の音に消されないよう、通信士は声を張り上げて続きを話す。

「しかし!!」

 ざわついた室内はすぐに静まった。

「しかし、RF−4Eが戦果確認に向かったところ、真っ二つに折れ、横になったまま海上をに浮かんでいる艦を多数確認したとあります。
 現在写真情報送信中、間もなく届きますが……現地からの報告によると、デコイ……船ほどの大きさのデコイが多数紛れていたと考えられます。
 よって詳細戦果現時点不明との事です」

「なっ!!なんだと!!!」
 
 あまりの衝撃に、三津木は日頃の落ち着いた口調から逸脱する。

「では、対艦誘導弾を多数無駄撃ちした可能性があるのか!!
 現在付近に他の艦隊は確認出来ないのか!!!」

「はい、他の艦隊は現在まで確認出来ていません!!!!」

「まさか……囮!!!いかん!!!第4護衛隊群の現在地は!?」

「クワ・トイネ公国のマイハーク北約500km付近です」

「すぐに呼び戻す必用がある!!!BP−3C爆撃隊も直ちに各海自基地へ呼び戻し、すぐに補給させ無ければ!!」

 対艦誘導弾を無駄撃ちした可能性がある。
 仮にこの艦隊が囮ならば、本艦隊が遙かに近くにいる可能性すらあった。

 不意に、部屋のドアが強く開かれ、汗だくになった防衛省幹部が室内に入ってくる。

「どうした!?」

 ただ事ならぬその顔。

「現在海上保安庁から連絡がありました。小笠原諸島南東約1250kmの位置で、操業中の漁船「日閃丸」より、多数の航空機から攻撃を受けているというSOS無線が入り、消息を絶ちました。
 現在早期警戒機及びF−2戦闘機2機、そして空中給油機が緊急発進し、付近に向かっております!!」

「何だって!?まさか、グラ・バルカス帝国か!!!敵の数、規模は!?」

「不明です。緊急発進した機の報告を待つしかありません」

 数隻の規模なのか、大部隊なのかが判断出来ない。
 グラ・バルカス帝国や、レイフォルまでは距離がある。
 まさか大規模に迂回してくる事は無いと考えていた。

「まずいぞ……まさか、敵の狙いは東京……」

「小笠原が攻撃されたらやっかいだぞ!!」

 場がざわつく。

「くそっ!!!」

 三津木は拳を机にたたきつけた。
 手からは血が滴る。

「よりによって……小笠原かぁっ!!!!」 

 鬼の形相。

「偵察衛星が、あと30分ほどで同場所付近上空を通過します。全力で索敵に当たらせます」

 あまりにも本土に近いという想定外の事態、自衛隊幹部は全力で働くのだった。
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posted by くみちゃん at 18:17| Comment(18) | 小説

第94話 神撃の大帝国P5(ボツ)

※ この話はボツ作品です。反省のためにデータを残しておりますが、根本的に書き直すので、無視して先にお進みください


「一瞬で3機が!!!我が軍はグラ・バルカス帝国だぞ!!」

 こちらの艦隊が発見されたことは疑いようが無かった。

「司令、敵を引きつける事には成功した……ということでしょうか?」

 艦長は艦隊司令に尋ねた。

「ああ、引きつける事は成功だ」

「では、反転を進言します。撤退する事で生存の可能性も上がり……」

「馬鹿者!!」

 狭い艦橋に怒号が響く。

「進むのだ!!進むことにより、敵は我らが艦隊を主力と錯覚する。
 我らの他にも付近海域に主力がいるはずと、こちらに戦力を振り分けるだろう……そして……それに勝つ!!」

「し……しかし、危険です!!日本軍は想像以上に強いと聞きます。こちらの戦力はあまりにも低い!!駆逐艦たったの50隻と軽空母のみです。
 乗組員の命を無碍に差し出す訳にはいきません!!」

「艦長、君は軍人では無いのかね?引きつけた敵の大部隊を滅したいとは考えぬのか?それに、グラ・バルカス帝国の軍人である以上、国のために死ぬのは当たり前の事だろう?
 覚悟は無いのか?」

「解っておられると思いますが、この艦隊は囮です!!旧式駆逐艦と、軽空母の寄せ集めだ!!しかも、故障艦を曳航している艦も多く、速度も出せない。
 こんな装備でどうやって勝つおつもりか!!
 こんな艦隊では、ムー相手でも危ういのです!!」

「日本国は強いなどという考えを持つ者が増えているが、栄えあるグラ・バルカス帝国に総合力で勝てるわけが無かろう!!
 今回敵は高性能兵器を積極的に使用すると上層部は考えている。
 この艦隊は囮だと。
 しかし、活路は在るはずだ!!私はこの相手に勝てと命じた。
 命じられた以上、それを成すために全力で動くのだ。自分で自分の限界を決めるな!! 命令を遂行するのが部下の努めだろう」

「なっ!!!」

「たしかにこの艦隊は、弾よけ艦隊だ。
 だが、私はこんなところで人生を終えるつもりは無い。
 必ず勝って、軍本部に返り咲いてやる!!」

「司令は、勝てると踏んでいるのですか?予測される敵戦力と使用兵器、そして数は?
出現する敵艦隊の位置及び数、そして使用兵器は?
 何もつかめてはいないでは無いですか!!!
 我らの現状は、敵が何処にいるのかも解らない、そしてどれだけの数いるのかも解らない。兵器の種類も数も解らない上に、高性能兵器の使用のみ予想される状況です。
 この状態でどうやって勝てと?
 命令すれば従え、これは納得できますが、勝つためにはそれに至るプロセスが必用なのです。」

 艦長は、司令オールトが何も理解していない事に戦慄した。
 部内の試験だけで勝ち上がり、軍の本質に関してこの男は本当に理解していない。
 失敗すれば自分も死ぬという事実を理解しているのだろうか。
 しかも、通常の艦隊ならばともかく、故障艦やデコイを曳航している旧式駆逐艦部隊。
 敵は大部隊では無いかもしれないが、こんな装備では、敵が弱くとも負けてしまう。
 そんな何も理解しない男が艦隊司令で、しかも囮……軍本部もこの男を厄介払いしたのであろう。

 艦長がさらなる抗議をしようとしたとき、艦隊前方の駆逐艦が猛烈な光を発して煙に包まれる。

「こ……攻撃か!!!」

「駆逐艦バロウ被弾!!」

「第2艦隊駆逐艦の曳航デコイに被弾!デコイ分裂!!」

「駆逐艦ロウボル轟沈!!」

 突然、海域に地獄が訪れた。

「な……何だと!?敵は、何処から攻撃している!!敵艦隊は何処だ!!!」

 オールトは吼えるが、解る者はいない。
 悲劇の報告は続く。

「ピルク、バーグ、クドナル轟沈!!!」

 付近には閃光、そして轟音がこだまし、たったの1撃で駆逐艦は海へと消える。

「デコイ第4から第7、第12から第33まで消失!!」

 どこから攻撃されているのかも解らず、戦艦主砲弾数発の攻撃に耐えるはずのデコイが一撃で使い物にならなくなる。
 そして、デコイの1つとして曳航している廃艦も、たったの1発で轟沈してしまう。

 猛烈な火球と、戦艦の主砲でも作り出せぬほどの爆発が多数出現した。
 攻撃が見えず、何処から攻撃されているのかも解らない。
 たまたま攻撃に当たらなかっただけであり、自分がそれに当たったときに命は終わる。
 戦慄の恐怖。

「う……こんなところで死にたくはない!!!死にたくない!!」

 周りの目も気にせずに発狂する兵士達。
 付近を見渡すと、次々と正確に打ち込まれる敵の攻撃。
 1発も外れていないようにさえ見える。

「これほどの相手なのか!!一体どうやって……」

 次々に消える友軍、オールトは恐怖心が全身に駆け巡った。
 
「こんなところで!!こんなところで終わらんぞ!!!」

 海面すれすれに飛行してきた超高速物体が、不意に上昇し、オールトの乗艦する艦、しかも艦橋にまっすぐに向かってきた。

「うわぁぁぁぁ!!!」

 軽空母アマルテアは猛烈な光に包まれる。
 F−2戦闘機の放った空対艦誘導弾(ASM−2)は軽空母アマルテアの薄い装甲を突き破った後、内部でその威力を解放、高性能爆薬の爆圧によって、内部に積まれていた爆弾も誘爆、海上には大きな火柱が出現した。

 大きな破口からは、大量の海水が浸水し、一気に海に引き込まれる。
 爆発による煙が晴れる頃、海上は静かに波打ち、船はその姿を消す。

 グラ・バルカス帝国 第3特殊任務部隊は、日本国航空自衛隊及び海上自衛隊による対艦誘導弾の飽和攻撃を受け、全滅した。
 
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posted by くみちゃん at 18:16| Comment(15) | 小説

第94話 神撃の大帝国P4(ボツ)

※ この話はボツ作品です。反省のためにデータを残しておりますが、根本的に書き直すので、無視して先にお進みください

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 青く晴れ渡った空に、数機の戦闘機が進む。
 この世界に在らざる速さで飛行するそれは、翼端から白き雲を引いていた。

 眼下には、海面に張り付くかのように雲が張り付き、様子を伺う事は出来ない。
 肉眼ではまだ見えぬが、コクピットの遙か先にはグラ・バルカス帝国の艦上戦闘機が舞っているのを、レーダーでは確認出来ていた。

「たったの6機か……」

 日本国とグラ・バルカス帝国の戦闘機性能を考えると、大規模艦隊の直掩には少なすぎる数のように思える。
 航空自衛隊の田崎は迅速的確に仕事を行った。
 敵は周辺国家には容赦なく、世界に対してけんかを売っている。
 しかし、今遙か先にいる敵は、自分の存在を目視する事も無くあの世へ旅立つ事になるだろう。
 微かに浮かぶ哀れみの心。

 すでにレーダーは敵航空機をロックオンしていた。

『攻撃開始!!攻撃開始!!』

 はっきりと伝わる声で命令が発せられる。
 一瞬目を瞑り、黙祷した。

「すまんな」

 ぽつりとつぶやき、田崎はミサイル発射ボタンを押し込む。
 ミサイルが胴体と切り離された僅かな振動の後、白煙を吹いて前方へ飛翔する。

 航空自衛隊F−15J改(MSIP機)戦闘機4機は、前方のグラ・バルカス帝国艦上戦闘機に対し、99式空対空誘導弾(AAM−4)を発射した。


 99式空対空誘導弾(AAM−4)は先端から斜め後方に衝撃波を纏い、マッハ4以上の速度で空気を裂いて飛行する。
 射程距離100km以上にも及ぶミサイルは定められたとおりにに誘導され、目視範囲外の敵に襲いかかった。

『命中!!命中!!』

 次から次へとレーダーから消える光点、単純に兵器の能力差だけで消える敵、彼は残骸すら見ること無く、任務を完遂した。 

◆◆◆

 グラ・バルカス帝国 第3特殊任務部隊 旗艦 軽空母アマルテア
 
「来る!!間もなく敵の大規模攻撃が来るぞっ!!!」

 艦隊司令オールトは、何も見えない霧の先を見る。
 先ほどからレーダーが全く反応しなくなった。
 今回の日本国への懲罰派遣……。
 艦隊司令オールトは出撃前に信じられない情報を聞く。

○ 日本国は我が国と同様に科学立国であり、部分的にその科学は我が国を陵駕している
○ 電子妨害という技術も有しているため、レーダーが反応しなくなる場合がある
○ 日本国は、初撃で最も高性能な兵器を使用してくるだろう。それを積極的に使用させ る事が君たちの任務である

 信じられない情報だった。
 しかし先日、本国艦隊が、日本国の艦隊と交戦して敗れた事実が発生している。
 前世界においても最強、そして今世界においても並ぶ物なしと詠われた栄えあるグラ・バルカス帝国が、敵の最新兵器を積極的に受ける〜囮かつ、弾よけを作戦に取り入れるとは……。
 屈辱。
 
 先ほどからレーダーが全く反応しなくなる。

 事前情報にある電子妨害!!しかも上空にいるはずの直掩機へ無線を発するも応答はない。

 オールトは、空を見上げる。
 低く垂れ込めた雲、そして濃い霧、敵航空機からの目隠しになってくれるだろう。

 不意に雲の裂け目が空に現れた。
 友軍3機が警戒している。目視範囲外の機も含めた全6機。
 数は少ないが、我が軍の精鋭である。

「ん?」

 微かに見えた空の違和感、次の瞬間、勇猛に飛行していた帝国海軍航空隊が爆発に包まれる。

「なっ!!!」

 強大な力に押されたかのように、瞬く間に火球に包まれ、バラバラに粉砕される。
 各パーツは燃えながら雨となって降り注いた。
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posted by くみちゃん at 18:14| Comment(4) | 小説